2005年からユニクロが展開している『UT GRAND PRIX』は、Tシャツのデザインを公募するコンペティション。2017年は任天堂をテーマにした『UT GRAND PRIX 2017』が開催され、1万6,000を超える応募作品の中から『スーパーマリオブラザーズ』、『ゼルダの伝説』、『どうぶつの森』といった作品をモチーフとしたTシャツ25点が商品化された。
2016年にはVANSが任天堂とコラボした、『VANS X NINTENDO COLLECTION』というスニーカーを発売している。こうしたゲーム(あるいはゲームキャラ)×アパレルのコラボは、任天堂の版権ビジネス強化戦略の一環。任天堂に遅れを取るなと言わんばかりに、最近はコラボの流れが加速しているようだ。
文:6PAC
プーマとセガがコラボした『ソニック・ザ・ヘッジホッグ』仕様のスニーカー
2018年6月5日、プーマはセガの『ソニック・ザ・ヘッジホッグ』とコラボしたスニーカー、『RS-0 X SONIC』と『RS-0 X DR EGGMAN』(各1万8,000円)の2モデルを、原宿と大阪のプーマストア及びプーマ取り扱いの限定店舗で発売開始した。
どちらのスニーカーも、ソニックとドクター・エッグマンのイメージカラーをまとったデザイン。靴紐の先端にはゴールドリングが付いており、左足のインソール部分にはソニックとドクター・エッグマンのイラストが描かれ、右足のインソール部分にはプーマのロゴが描かれるなど、ディテールに至るまでファンも納得のこわだりようだ。
プーマの公式サイトより
プーマの公式サイトより
両モデルともに即完売となったが、すぐさまABC-MART限定の2モデルを7月に追加発売することを発表した。ABC-MART限定モデルの正式な発売日や価格は未定となっている。
ナイキ×NBAプレイヤー×ソニーによる『プレイステーション』仕様のスニーカー
1990年代以降、『プレイステーション』で任天堂のゲーム機と熾烈な競争を繰り広げてきているソニー・インタラクティブエンタテインメント。今年2月には、ナイキと契約しているNBAプレイヤー、ポール・ジョージ選手と『プレイステーション』がコラボした『PG-2 PlayStation』(1万4,040円)をNIKE+SNKRSや国内の一部店舗にて発売した。
『PG-2 PlayStation』は、ポール選手のシグネチャーモデル『Nike PG-2』に、『プレイステーション』のデザインをあしらったオリジナルモデル。配色は、『プレイステーション』コントローラーの『DUALSHOCK4』のボタンをイメージしている。また、左足かかと部分に印字されたコードでコンテンツがダウンロードできたり、シュータンのロゴ部分に埋め込まれたリチウムバッテリー内臓LEDライトが発光したりと、ディテールにもかなり凝った作りとなっている。
ナイキの公式サイトより
ストリートファイターやファイナルファンタジーもコラボ
アパレルブランドのディーゼルは、カプコンの『ストリートファイターV』とコラボした『DIESEL X STREET FIGHTER V』の限定スニーカーを2017年秋に発売。
ディーゼルの公式サイトより
『DIESEL × STREET FIGHTER V』は、『ストリートファイターV』のキャラクター、リュウ、春麗、ベガ、バーディー、ナッシュそれぞれのイメージカラーをあしらった配色の5モデルだが、日本未発売だった。ちなみに、価格のほう米ドルだと200ドル(約2万2,000円)、ユーロだと220ユーロ(約2万8,000円)。
リーボックは、スクウェア・エニックスの『ファイナルファンタジーXII ザ ゾディアック エイジ』とコラボした『FINAL FANTASY XII THE ZODIAC AGE YourReebok 限定ジャッジマスターモデル』(1万9,429円)を2017年夏に抽選で発売した。
リーボックの公式サイトより
どのスニーカーもゲームのコアファン、もしくはスニーカーのコレクターをターゲットにしているのは間違いない。一昔前には、ゲームキャラクターがプリントされたTシャツ=オタクファッションで格好良くないという図式があったものだが、今回紹介したゲーム(ゲームキャラ)×スニーカーは、いずれも普段着ともおしゃれ着とも合わせ易いデザインが特徴だ。棚に飾っておくのはもったいない気がしてならない。
限定発売のスニーカーが多く、どれもが希少性が高いため、最新の流行ファッションと組み合わせることで、街中で目立つ存在になれること請け合いだ。今後もさまざまなゲーム(ゲームキャラ)×スニーカーが各アパレルメーカーから登場してくるだろう。