宮崎大輔
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1988年長野県生まれ。信州大学大学院農学研究科で修士号を取得後、2013年からJICAの青年海外協力隊に参加。中米パナマ共和国で農業指導を2年間行う。2015年からフリーランスになり日本、東南アジア、南米、アフリカの案件に農業コンサルタントとして従事。またノマド生活をしながら、世界中でスナップ写真やポートレート写真を撮影中。ブログ http://jiburi.com/
フランスからスイスへ
フランスのブルゴーニュ地方でワイナリー巡りをした後、隣国スイスへ移動しました。まずはレマン湖の畔にあるジュネーヴへ。ここには国連の欧州本部があり、国際的な都市として有名ですね。ジュネーヴの見どころといえば、レマン湖にある大噴水やサン・ピエール大聖堂です。
フランスからスイスへ移動して驚いたのは、物価の高さ。レストランの食事の値段、ホテルの宿泊費、電車の運賃などすべての値段が、スイスに入国した途端に一気に上がりました。イギリスやルクセンブルクなど他にも物価が高い国へ行きましたが、スイスの物価が一番高い印象を受けました。そして、次にジュネーヴからスイスの首都ベルンへ向かいました。
ベルンのたまねぎ祭り
ベルンの駅に到着して街へ一歩踏み出してみると、なんとそこはお祭り騒ぎ。道路にたまねぎやホットワインを売る出店が並び、大勢の人で埋め尽くされています。実はこの日、年に一度のたまねぎ祭りの日だったのです。ただし、私はお祭りのことを何を知らずにやって来たので、「ベルンは毎日こんなに騒がしい街なのか」と一瞬勘違いをしてしまいました......。
お祭りの賑やかさに圧倒されていると、突然見知らぬ子どもから顔にゴミを投げつけられました。驚いて見てみると、それはカラフルな紙吹雪。一体何が起きたのかと戸惑っていると、今度は違う子どもからピコピコハンマーで頭を殴られました。子どもと一緒にいる親はその様子を見て笑っているだけで、止める様子がありません。どうやらたまねぎ祭りでは、知らない人に紙吹雪とピコピコハンマーをお見舞いするのが恒例行事なようで、一日中いろんな人からイタズラをされました。
アルプスの村グリンデルヴァルトへ
ベルンに来た目的は、アルプスの村グリンデルヴァルトへ行くためでした。グリンデルヴァルトはウェッターホルン、アイガー、メンヒ、ユングフラウといったアルプスの山々に囲まれた小さな村。夏にこの村を訪れた友人が「すごく素敵な場所だった」と勧めていたので、私も行ってみることにしました。そこでさっそくベルンから電車を乗り継ぎ、グリンデルヴァルトへ向かいました。
グリンデルヴァルトの中心地
グリンデルヴァルトの中心地は、山の谷間にあります。駅を中心にしてレストランやホテルが並んでいました。そして駅の近くには、日本人が駐在している日本人向けの観光案内所もあります。グリンデルヴァルトでは夏はトレッキング、冬はスキーができるので、日本人の間でも人気の観光スポットだそうです。それから私が大学時代を過ごした長野県松本市とグリンデルヴァルトは姉妹都市になっていて、この村に不思議な縁も感じました。
この中心地からゴンドラや登山鉄道を使って、アルプスの山へ簡単にアクセスできます。私はせっかくなので二カ所の山に登ってみることにしました。
フィルストとクライネ・シャイデック
まず最初に向かったのは、街から見て北側にある展望台フィルスト。標高2,200メートルにある展望台で、ゴンドラに乗って到着しました。ゴンドラを降りると、そこは完全に雪に埋もれた白銀の世界。私はコートを着ただけの軽装備だったのですが、ブーツや防水ジャケットなどスキーをするような装備をした方が良かったと後悔しました。フィルストにはクリフウォークという断崖に設置された吊り橋と遊歩道があったり、フライヤーという滑空するアトラクションもあり、観光客が楽しんでいました。
フィルストの次に向かったのは、クライネ・シャイデック。こちらは街から見て南側にある登山鉄道の駅です。ここで電車を乗り換えれば、ヨーロッパで最も標高が高い鉄道駅ユングフラウヨッホまで行けます。その標高は驚きの3,454メートル、これは富士山の9合目と同じくらいの高さです。残念ながら私は帰りの電車の時間が迫っていたので、クライネ・シャイデックで引き返しましたが、次回はぜひユングフラウヨッホまで行ってみたいと思います。