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嫁の作ったハンバーグで緊急搬送! ナツメグには幻覚症状を伴う中毒リスクがあった
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  • 2019.02.28
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嫁の作ったハンバーグで緊急搬送! ナツメグには幻覚症状を伴う中毒リスクがあった

Photo By Shutterstock

文:岩見旦

洋食の定番、ハンバーグ。ジューシーな肉汁が口いっぱいに広がるこの人気メニューは、大人から子どもまで長年愛されてきた。

しかし、そんなハンバーグがあなたを危険に晒すことになるかもしれない。

ナツメグ一瓶入りのハンバーグで病院搬送

Twitterユーザーの良治堂馬琴さんの元に、友人が救急車で病院に運ばれたと連絡が入った。脂汗を垂らしながら卒倒したという。

その原因は、友人の奥さんが手作りしたハンバーグ。スパイスのナツメグが一瓶入っていたのだ。奥さんも倒れて、病院に担ぎ込まれたとのこと。

2月27日に投稿されたこのツイートは、現在2万5,000を超えるリツイートを記録。「ナツメグってそんなやばいの?」「ナツメグ好きだからスープにたくさん入れていた」「メシマズを越えた何か」など、驚きを持って受け止められた。

本当に怖いナツメグ中毒

スパイシーで刺激的な香りが特徴的なナツメグは、ハンバーグやミートソースなどひき肉料理に欠かせないスパイスだ。

実はこのナツメグに中毒リスクがあることはあまり知られていない。少量なら問題ないが、大量に摂取すると非常に危険だ。

良治堂馬琴さんの友人は、ナツメグ一瓶15gを夫婦で食べたので、約7.5gのナツメグを食べたのだろう。

公益財団法人 日本中毒情報センターのレポートによると、ナツメグは5g以上摂取すると、中毒症状が現れる。動悸、胸部の痛み、呼吸困難、めまい、興奮、顔面の紅潮、吐き気などを催すという。

ナツメグでトリップは極めて危険

さらにナツメグ中毒として特徴的なのが、精神症状を引き起こすということ。ナツメグに含まれるミリスチシンなどの成分が幻覚を誘発するのだ。このために、ネット上には「ナツメグで合法トリップできる!」といった書き込みが見られる。

事実、昨年発行の『日本救急医学会関東地方会雑誌』の症例報告によると、日本におけるナツメグ中毒の報告は過去に8例存在し、幻覚・興奮作用を求めて自ら大量摂取したケースが多かった。

しかし、これは極めて危険な行為と言わざるを得ない。欧米では、8歳の男児が未加工のナツメグを2個食べて死亡した事故も起きている。

料理の強い味方であるナツメグ。スーパーやコンビニで簡単に手に入れられるからこそ、中毒症状があることを認識し、注意して使う必要がある。もし誤ってナツメグを大量摂取してしまった場合は、早急に医療機関に受診してもらいたい。


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