LIFE STYLE | 2021/07/13

クラファンがもたらす社会連鎖、毎日27キロ歩いて仕事に向かう20歳青年に589万円相当の支援

文:藤井咲希

どんなに過酷な状況であっても、誠心誠意向き合っていれば、必ず報いがある。

そんな願いを体現した...

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文:藤井咲希

どんなに過酷な状況であっても、誠心誠意向き合っていれば、必ず報いがある。

そんな願いを体現したような、一生懸命仕事に取り組んでいる1人の青年のエピソードが話題になっている。

母親が他界してからも前向きに過ごしてきた青年

米国オクラホマ州に住むドンテ・フランクリンさん(20歳)は、レストラン・チェーン「バッファロー・ワイルド・ウィングス」でコックをしている。職場は街の反対側にあり、自宅から職場までの距離は8マイル以上(約12キロ)。ドンテさんは毎日、往復17マイル(約27キロ)を約5時間掛けて歩かなければならなかった。定時に出勤するために、勤務開始の約3時間前に家を出ていたドンテさん。そんな状況でも、欠勤はおろか遅刻すらしたことがないという。なぜならドンテさんにとって、この仕事がとても大切なものだったからだ。

『LOCAL12』によると、ドンテさんが16歳の時に、母親がC型肝炎で他界。兄弟に育てられたものの、決して裕福な暮らしではなかったのだ。ドンテさんは「母が亡くなってからは、ただただ辛かったです。ただ、僕は前向きにならざるを得ませんでした。母のためにも、よりよい日々を送る努力しなければならなかったんです」と語る。そんなドンテさんに、今後の人生を変えるような出来事が起きた。

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