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N高から「5年後には世界へ」。尋常性白斑の現役高校生がファッションブランドを立ち上げた理由【連載】Z世代の挑戦者たち(1)
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  • 2021.04.07
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N高から「5年後には世界へ」。尋常性白斑の現役高校生がファッションブランドを立ち上げた理由【連載】Z世代の挑戦者たち(1)

今回からはじまる連載「Z世代の挑戦者たち」。21世紀生まれでありながら、社会にインパクトを与える活動をしている若者たちをフィーチャーし、その活動や考えを聞こうというもの。

第1回は、尋常性白斑(紫外線から皮膚を守るメラニン色素が減少、消失していく病気)の当事者という視点から、UVカット専門のエシカルファッションブランドを立ち上げた倉田速音さん(18歳)を取り上げる。

高校生とは思えない彼の行動力の源泉と、未来へのビジョンを語ってもらった。

聞き手:米田智彦 構成・文:神田桂一 写真:赤井大祐 

受動的な態度では、気分が乗らなかった

――倉田さんがUVカット専門のエシカルファッションブランドを立ち上げるというプロジェクトをはじめたきっかけはなんだったんでしょうか?

倉田:最初は、僕の病気である尋常性白斑の患者コミュニティをつくろうとしていたんです。だけど、当時高校一年生の前半で、そもそも病気に対してポジティブに捉えることが出来てなかったですし、親からやってみたらと言われたことだったので、受動的で乗り気ではなかったんです。

何をしたら良いか分からなくて、ゴールも見えていなくて、結局半年ぐらい行動出来ずに一回断念したんです。その時、僕のメンターでN高教職員の方から、病気と、元々好きだったファッションを掛け合わせたら、何か出来るんじゃないか?とアドバイスを受けたんです。当時、ものづくりの欲求もあって、自分自身の病気の課題を探した時に、現状のUVカットの洋服は問題があるという話になって、もっとお洒落なもので良いものをつくれば問題自体を解決出来るんじゃないかと思い、今のブランドが生まれました。

――病気は100人に1人がなると言われていますが、UVカットの服はあまり店頭で見かけませんよね。

倉田:日焼け止めクリームや、日焼け止めスプレーのシェアが凄く多いんです。だからそこまで注目はされていないんです。けれど、僕の場合だと全身に塗らないといけなくて、外出して、汗をかいて落ちるからもう1回塗り直さないといけなかったり、金額もバカにならないんです。だから服にその機能があるに越したことはないんです。とにかく、日に当たるだけで火傷になっちゃうので。

今シーズン(2021年春夏)の商品写真

――先日は、クラウドファンディングも目標金額を達成されましたね。ウェブで声を上げることに不安はなかったですか。昨今は炎上なんかもあったりしますけど。

倉田さんがクラウドファンディングを行ったGood Morningより

倉田:そういうことには不安はなかったんですけど、人に自分の気持ちを伝えることが怖かったです。でも先輩のアドバイスで、関わってくれた人たち全ての人生に向き合って行こうと思って覚悟を決めて、発信し続けました。あとは、本当にお客さんはいるのかなという単純な疑問がありました。

次ページ:「尋常性白斑を楽しむ」というビジョン

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