CULTURE | 2021/03/02

YouTubeのAIが人種差別と勘違い? 「黒」「白」「攻撃」「脅威」と発言の人気チェスチャンネルが停止される自体に

Photo by Shutterstock
文:ヤジマミユキ
お掃除ロボットや自動車の自動運転など、今や私たちの生活...

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文:ヤジマミユキ

お掃除ロボットや自動車の自動運転など、今や私たちの生活に大きく浸透したAI。しかしながら、時にその正確性が仇になってしまうことも。

YouTubeで起こったトラブルが、海外で大きな話題を集めている。

登録者数100万人超の人気チェスYouTubeに災難

「アガドメーター」の名前で知られるクロアチアのチェスプレイヤーのアントニオ・ラディッチさん(33歳)は、チェスのYouTubeチャンネル『agadmator's Chess Channel』を運営するYouTuberでもある。2017年に開設したこのチャンネルは、現在チャンネル登録者数100万人を超え、チェスの分野では世界で最も人気だ。

ところが昨年夏、「有害または危険なコンテンツに関するポリシー」の違反で、YouTubeチャンネルが突然停止されてしまった。

問題とされた動画は、5度の米国チャンピオンを獲得し、当時最年少でチェス界の最高タイトル「グランドマスター」の称号を手にしたヒカル・ナカムラ氏の盤面を解説したものだ。

24時間後、無事にチャンネルは復活したが、YouTube側から停止した理由について特に明かされなかったという。

次ページ:発言の80%以上で「白」「黒」などと発言

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