文:滝水瞳
他人に優しく接することは理想的だが、見知らぬ人に対して一体どこまで親切にできるだろうか。あるアメリカ人男性がとった、ある驚きの行動に多くの感動の声が届いている。
ドライブ中に目撃したゴミ箱でバスケをする少年
アメリカのルイジアナ州アレクサンドリアをドライブしていたデヴィン・ヒンクストンさん(30歳)は、私道でバスケットボールをして遊ぶ少年の姿に目が留まった。よく見ると、その少年はゴミ箱をバスケットゴール代わりにしていた。ゴミ箱は本物のバスケットゴールとは違い、高さもない。それでもバスケットボールに夢中になっていた。
この少年の名前はジェレミア君(8歳)。バスケットボールが大好きで、日ごろは地元の教会で行われる試合でプレーしているという。米プロバスケットボール(NBA)のスーパースター、レブロン・ジェームズ選手の大ファンで、ジェレミア君はどこへ行っても彼の小さなバスケットボールでシュートの練習をしているのだという。
「特別なひとときだった」
ジェレミア君を目撃したヒンクストンさんはその翌日、その見知らぬ少年にバスケットゴールをプレゼントするため、ジェレミア君の自宅を訪問した。玄関を開けてくれたのはジェレミア君とその祖母のパトリシア・ウィリアムズさん。ヒンクストンさんは事の経緯を伝え、箱に入ったバスケットゴールを差し出した。
思わぬプレゼントを受け取ったジェレミア君は、嬉しさのあまり部屋の奥でジャンプ。パトリシアさんも飛び上がり、その様子を見たヒンクストンさんは感動で涙したという。ヒンクストンさんは「特別なひとときだった」と振り返る。
ジェレミア君はその日、バスケットボールの試合に出場。12ポイントを獲得し、チームを勝利に導いたとのこと。
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