LIFE STYLE | 2021/02/03

ホームレスに支援の手。真冬の寒さがしのげる睡眠ポッド「ウルマーネスト」がドイツの都市に設置

文:滝水瞳
新型コロナウイルスの感染拡大によって経済危機に陥り、路上で生活を余儀なくされる人が世界各地で増えている。 ...

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文:滝水瞳

新型コロナウイルスの感染拡大によって経済危機に陥り、路上で生活を余儀なくされる人が世界各地で増えている。

そんな中、ホームレスの状況が深刻なドイツで、真冬の寒さをしのぐためのある対策が大きな話題を呼んでいる。

ドイツのホームレスを救う五角形のカプセル

1月8日、ドイツ南部の都市ウルムに、ホームレスのための睡眠ポッド「ウルマーネスト」が設置された。外観は五角形のカプセルで、上下に開閉する扉から中に入ると、大人2人が寝られるほどのスペースがある。断熱材が使用されており、外の風や寒さから身を守ることができ、最近ソーラーパネルと通信サービスが搭載された。

『Indiatimes』によれば、このポッドにはセンサーが取り付けられており、扉が開閉するたびに検知する。翌日までポッド内に人がいると判断した場合、慈善団体が訪れ、使用者を支援するという。

貧困問題に取り組む人道支援団体『The European Anti-Poverty Network  (EAPN)』によると、2016年のドイツのホームレスの人口は約86万人とされ、10年間で65%近く増加した。 特に真冬のウルムは気温が氷点下に下がることも多く、風も強い。極寒の日など命の危険にさらされるような気候の中で、多くの人を救うことにつながると期待が寄せられている。 

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