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会社員から6つの職業を持つスーパーフリーランスへ。副業を謳歌する極意とは?【連載】超副業論!(1)
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  • 2021.02.02
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会社員から6つの職業を持つスーパーフリーランスへ。副業を謳歌する極意とは?【連載】超副業論!(1)

働き方の多様性や柔軟性を認める時代となり、ここ数年、保守的な立場をとっていた多くの企業で副業を認める動きが増えている。

ましてや現在、コロナ禍でリモートワーク化が進み、副業しやすくなったことから、“大副業時代”の到来とも言われるが、実情はどうなのか?

そんな時代に向けて、FINDERSではさまざまな副業をしながら活躍するビジネスパーソンに注目。

特集「超副業論」の第一弾として紹介したいのは、グラフィックデザイナー、空間コーディネーター、アイシングクッキー講師、司会・MC、ペットシッター、ライターという6つの職業を持つ小市会里子氏だ。

実はこれまでFINDERSの人気連載「ハズさない!接待メシ」のライター(チェリー先生)を務めていただいたのが、この小市氏である。果たして、その実態やいかに?ご本人を直撃した。

取材・文・構成:庄司真美 写真:駒田達哉

小市会里子

グラフィックデザイナー、空間コーディネーター、アイシングクッキー講師、司会・MC、ペットシッター、ライター

1977年東京生まれ。武蔵野美術大学 建築学科を卒業後、空間デザイナーとして3年間、企業に勤務。その後独立し、大手飲食チェーン店やIT企業、アパレルブランドのグラフィックデザインなどを担当。さまざまなイベントの空間デザインを手がける中でイベントコンパニオンや司会・MCの仕事と出会い、やがて結婚式の司会もするように。グルメライターとしての顔も持ち、2019年からFINDERSの連載「ハズさない!接待メシ」「ハズさない!持ち帰りメシ」のライターを務める。2020年、9人目となる食べログによる話題の100店を選出した「スイーツ TOKYO 百名店」を制覇。

展示会の空間デザイナーと並行してイベントコンパニオンに

―― 現在、6つの顔を持つ小市さんですが、それぞれの職業が増えて行った経緯を教えてください。

小市:最初に入った会社では、モーターショーなどの展示会のブースデザインを手掛けていて、ひとつの仕事のスパンが短くてスピード感ある職場でした。20年くらい前の当時は、まさにブラック。仕事が終わるまで帰れず、朝から翌朝まで働く「完徹」※が当たり前の職場でしたね。

そこで3年間勤めたら自分の中でやりきったと実感できたので、その後は退職してフリーランスのデザイナーとして仕事するようになりました。

※一睡もせず徹夜すること。

―― フリーランスデザイナーとして独立し、どんな仕事に関わりましたか?

小市:美大の先輩や同級生のツテで仕事をもらい、日本一観客動員できる某有名写真家の展覧会に携わったことも。その頃がたぶん今までの人生で一番稼いでいたと思います。同時にあらゆるイベントの案件に関わる中で、ある時、「表に出る方をやってみない?」とお声がけいただくことになったんです。

―― 有名写真家の仕事をしたという実績は大きいですよね。デザイナーの道を突き詰めるなら、その実績を武器により魅力的な仕事を取りに行く流れだと思いますが、あえてイベントコンパニオンもやるようになったのはなぜですか?

小市:デザイン事務所にいた時と同じように、忙しくなることは目に見えていましたし、旅行が趣味なので、安いエアチケットが手に入ったら身軽に旅行に行けなくなるなと思ったんです(笑)。

同時に、会社を辞めたらこれまで仕事に費やしていた土日が空いてエネルギーがあり余るようになったんですよ。

そこで見つけたのが、展示会のディレクター業務のバイト募集でした。面白そうだし、イベントの裏方経験があるからできそうだなと思い、面接に行ってみたら、「実は男性しか募集してない」と言われてしまいました。その代わり、イベントコンパニオンを勧められたのでノリで始めたのが、空間デザイナーと並行して副業するようになった流れです。

当時は、月曜から金曜まではデザインの仕事、土日はモーターショーやゲームショーなどのイベントコンパニオンやレースクイーンをしていました。

―― イベントコンパニオンやレースクイーンはいつまでやっていたんですか?

小市:イベントコンパニオンは、“若くてかわいい”に価値がある仕事なので、もちろん寿命もあります。実際は年齢不詳のお姉さんはたくさんいましたけど(笑)。若い子がどんどん入ってくる業界だから、年齢が上がると「あの人、後ろから見るとめちゃくちゃ美人でスタイルもいいけど、前から見ると年齢不詳だよね」などと噂されるようになるわけです。

私の場合、アラサーになる頃にはほとんどの展示会に出させていただいて満足しました。ステップアップとして、研修を受けて司会業へシフトしました。その後、ご縁あって結婚式の司会もするようになって今に至ります。

笑顔で乗り切るスキルが身につき、人当たりの良い人になれたのもこの頃があったおかげですね。

結婚式などの司会・MCも小市氏の数ある職業のひとつ。

次ページ:好きなことを習得し、アウトプットすれば仕事になる?

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