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「白鳥の湖」を聴いたアルツハイマー病の元バレリーナ、眠っていた記憶が目覚め踊りだす
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  • 2020.11.17
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「白鳥の湖」を聴いたアルツハイマー病の元バレリーナ、眠っていた記憶が目覚め踊りだす

文:ヤジマミユキ

懐かしい音楽を聴くと、その時の記憶や思い出が蘇ってきたという経験はないだろうか?

音楽と記憶は、私たちの想像以上に強く結び付いているということを教えてくれる1本の動画がある。

アルツハイマー病型認知症を患った元バレリーナ

2019年に亡くなったスペイン人の元バレエダンサー、マルタ・C・ゴンザレスさんは、若い頃、ニューヨーク・シティ・バレエ団のプリマバレリーナとして活躍していた。イギリスのラジオ局『Classic FM』によると、マルタさんは晩年、アルツハイマー病型の認知症を患っており、車イス生活を送っていたという。

そんなマルタさんの失っていた記憶を呼び戻してくれたのは、音楽だった。音楽療法支援団体「Música para Despertar」は先日、マルタさんを生前に撮影した1本の動画を公開した。そこに映っていたのは、まぎれもなく1人のバレリーナだった。

車イスに座ったマルタさんは、ヘッドフォンでチャイコフスキーの「白鳥の湖」の音楽を聴き始めると、表情や目の輝きが一変。手を多く広げ、全身を使って踊り出したのだ。それは1967年に、マルタさんが舞台で踊っていた「白鳥の湖」の振り付けだった。その動きは正確で、かつ優雅で美しく、とても記憶がないとは思えないほどだ。まさに、マルタさんが長年の練習を脳と身体に積み重ねてきた記憶が、本能的に呼び起こされた瞬間であった。

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