文:KNYS
従来の慣習にとらわれず、多様な属性や価値観を取り入れることが今、企業に求められている。
そんな中、ダウン症の少女が高級子ども服ブランドのモデルに起用され、新たな企業の試みとして、注目を集めている。
スカウトのきっかけはInstagram
英国ウォリックシャーのレミントン・スパに住んでいる2歳の女の子、エレノアちゃんはダウン症だ。母親のヘレン・マントンさん(36歳)は、家族のInstagramに、エレノアちゃんの愛らしい写真を日々投稿していた。
すると、この写真が高級子ども服ブランド「ジョジョ・ママン・ベベ」の目に留まった。ジョジョ・ママン・ベベはエレノアちゃんをモデルに起用しようとスカウトした。エレノアちゃんはこの知らせに飛び跳ねて喜んでいたという。
こうしてエレノアちゃんは「ジョジョ・ママン・ベベ2020年秋冬キャンペーン」の顔としてモデルデビューすることとなった。
新型コロナウイルスの影響で撮影は自宅で
しかし、新型コロナウイルスによるロックダウンの最中であったため、通常の撮影は行うことができなかった。そこで撮影は自宅で、家族の手によって行われることになった。
ジョジョ・ママン・ベベから送られてきた服を着たエレノアちゃんを、ヘレンさんがiPhoneで撮影。そして、父親のグレイグさんは撮影中、エレノアちゃんに笑顔を作らせるための「チーフ・スマイル・コーディネーター」として大事な役割を担ったという。
祖父母の家の裏庭で撮影された写真には、フードのついた赤いセーターを着て、満面の笑みを浮かべているエミリアちゃんの姿が映し出されている。