文:滝水瞳
米国ミネソタ州ミネアポリスで、白人警官に黒人のジョージ・フロイドさんが殺害された事件をきっかけに、警察官への不信感が広がっている。
しかし、このほどSNSで注目を集めている動画の中で触れ合っている警察官と黒人の子どもたちの様子が、本来あるべき姿なのではないだろうか。
警察官が黒人の子どもたちのアメフトに参加
こちらの動画は、米国オハイオ州シェイカーハイツにある住宅街の一角で6月10日に撮影されたもの。警察官3人と黒人の子どもたちがアメリカンフットボールをして楽しんでいる。黒人の子どもたちの1人が投げたボールを白人警官と黒人警官が奪い合い、周囲からは興奮と活気に満ち溢れた笑い声も上がった。
一見、どこでもありそうな大人と子どもの戯れのようだが、実は「黒人の子ども5人が路上で遊んでいる」との通報を受けて駆けつけた警官らと、通報された当事者である黒人の子どもたちが一緒に遊んでいたのだ。
子どもの母親の一人であるウェンディ・ブラウンさんは「普段から子どもたちに外で遊びなさいと促していていますし、その日も子どもたちはいつも通りアメフトで遊んでいただけでした」と地元テレビ局『FOX8』に語っている。
この日駆けつけた警察官は、通報者は不明と伝えた上で「私も幼い頃は路上でよく遊んでいたものです」と自身の幼少期を懐かしく振り返り、童心に帰って子どもたちと一緒にアメフトをすることにしたという。