文:pickwick
犬たちが大好きなボール遊び。しかし、重要な任務を帯びた訓練犬たちは、ペットのように自由に遊ぶことは許されていない。
ある爆弾探知犬の引退を祝うサプライズの動画が、SNSで拡散されて話題になっている。
8年間勤務した爆弾探知犬の引退
黒ラブラドールのティラードは、米国インディアナポリス国際空港で活躍する爆弾探知犬。ティラードの匂いを嗅ぎ分ける能力はトップクラスで、あらゆるテストに合格。匂いの感知をゲームのように楽しみ、喜んで探知犬の仕事をしていたという。
「ティラードは素晴らしいパートナーで、一緒に仕事をする中で、彼から多くのことを教わりました」と語る訓練士のキース・グレイさん。
そんなティラードは5月29日に、8年間の勤務を終えて引退することになった。グレイさんは、引退祝いにテニスボールを使ったサプライズを仕掛けることを思いつき、200個のテニスボールをネット注文した。
「ボールは、探知犬にとって訓練に必要な道具でした。彼らはいつでも遊びたい時に遊べるわけではなく、うまく仕事ができればボールがもらえます。そうやってモチベーションを高めていたのです」と、グレイさんは『The Dodo』の取材に語っている。
サプライズに歓喜するティラード
ティラード引退の日、空港内でダミーのスーツケースが用意され、ティラードが通常の任務通りに発見。そして「何か見つけた」とグレイさんに合図を送った。その途端、大量のテニスボールがティラードの頭上に降りそそいだ。ティラードは突然のサプライズに歓喜し、走り出した。
ティラードの愛らしい姿を、TSA(運輸保安局)のマーク・ハウエルさんが撮影。その動画が6月18日にTwitterへ投稿されると、急速に拡散され、すでに再生回数は100万回を超えている。