LIFE STYLE | 2020/05/22

9家族をたらい回しにされた17歳男の子、男性カップルがZoomを使った公聴会で養子に引き取る

文:chopsticks
結婚して子どもをもうけるということは、男女のカップルであればごく普通であるが、同性同士のカッ...

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文:chopsticks

結婚して子どもをもうけるということは、男女のカップルであればごく普通であるが、同性同士のカップルは結婚することさえ難しく、子どもをもうけることも絶望的だ。

ところが、新型コロナウイルスの猛威を振るう中で、男性カップルが愛すべき我が子を手に入れたと、『Good Morning America』が報じ、注目を集めている。

80人の見守る中、養子を引き取った男性カップル

米国テネシー州に住む男性カップルであるチャド・ビアンブロッサムさんとポール・ビアンブロッサムさんは5月1日、コロナ禍の中、ウェブ会議ツール「Zoom」を利用して公聴会を開き、17歳のマイケル君を正式に養子として迎え入れた。

この特別な瞬間を目撃したのは、友人や家族、養子縁組の専門家など計80人。チャドさんは「判事はこれまで行ったZoomでの養子縁組の中で最大人数だったと言っていました」と明かした。

元々母親を亡くした後、州に保護されていたマイケル君。チャドさんによると、マイケル君は5年間、9つの家庭をたらい回しにされていたという。その後、昨年10月にチャドさんとポールさんの元にやってきた。

「マイケルが私たちのところに来た時、マイケルを養子にするのはリスクが高いと言われていました。以前、他の里親の元から逃げ出してしまったことがあったのです。しかし、私たちは実際にそれを見たわけではなかったので、断りませんでした」と話すチャドさん。そして「マイケルは来てすぐに私たちの心を奪いました。マイケルはその存在以上のことを教えてくれたのです。私たちの世界はマイケルを中心に回っています」と続けた。

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