文:山田山太
暇な時間が多くなりがちな自粛期間。せっかくなら英語の勉強でも始めてみようとテキストを買ってみるも、なかなか続かないのが実際のところ。
そんな中、英語を楽しく学べるイラストをオーストラリアから発信するTwitterユーザーのこあらさんが、京言葉とそれを訳した英語のフレーズの一覧を公開。今、SNS上で話題を呼んでいる。
「ぶぶ漬けでもどうです?」は英語で「ここから出ていけ」に
京言葉といえば、一般的に「~どすなぁ」「~してはりますなぁ」といった上品な言葉遣いが特徴的だが、一方で婉曲的で嫌味っぽい言い回しを使うことでも知られている。
そんな京言葉を英語に訳すと、一体どのような表現になるのだろうか。
「ぶぶ漬けでもどうどす?」→「Get out of here(ここから出ていけ)」
「元気なお子さんやねぇ」→「Shut that boy up.」(その子を黙らせろ)
「お嬢ちゃん、ピアノ上手になったなぁ」→「It is noisy.」(うるさい)
「考えとくわ」→「No thank you.」(結構です)
「綺麗な柄やねぇ」→「It is too flamboyant.」(派手すぎる)
「似合いますなぁ」→「You look shabby.」(みすぼらしいですね)
「こんなお上品なものを」→「I don’t need this.」(私には必要ありません)
「いい時計してはりますなぁ」→「I’m tired of your long talk.」(あなたの長話に疲れました)
「よう勉強してはりますなぁ」→「Mind your own business.」(余計なお世話です)
「丁寧な仕事してはりますなぁ」→「You’re a slow worker.」(仕事が遅いですね)
「みんな怒ってはる」→「I’m angry.」(私は怒っている)
「ぶぶ漬けでもどうどす?」のぶぶ漬けとはお茶漬けのこと。この程度の粗食しか用意がないから帰ってほしい、という意味が転じて、長居する客に帰りを促す言い回しに。つまり「Get out here.(出ていけ)」になる。
「いい時計してはりますなぁ」は一見相手の時計を褒めているだけだが、暗に時間が随分経っていることを伝えている表現として定着。英語に訳すと「I’m tired of your long talk.(話が長くて疲れた)と直接的な物言いに。
断定的な表現を避ける京言葉と比較すると、英語のストレートな言い回しは痛快だ。