文:武者良太
スマートフォンで解錠できるエントランスシステムとも連携
2019年3月、国土交通省と経済産業省が置き配検討会を開催した。置き配は届け先の住民全員が外出中でも宅配物を玄関先に置くことで配達完了とする、宅配業者の業務ストレスを低減するための施策。海外では一般に普及している方式で、この2019年は日本国内でもさまざまな地域で実証実験が行われた。
その置き配検討会の委員を務める一社が、置き配バッグサービスOKIPPAを展開するYperだ。玄関口に固定する鍵と宅配物を収納するバッグがセットになった商品で、2018年9月より発売されて以来、全国13万世帯に普及。設置工事が不要で、宅配物の状況をアプリで確認可能。カンタンに利用できることが注目されている。
2019年11月より、スマートフォンでエントランスのオートロックを解錠できるkit HOME ENTRANCEとの連携による、オートロック付き物件での実証実験が始まった。オートロック付き物件のなかには宅配ボックス施設のある住宅も多いが、全戸数ぶんは用意されていないケースも多い。そこで置き配バックを使うことで、住環境を改善する施策ともなるだろう。
プレミアムプランの盗難補償が頼もしい。
なお置き配バックは盗難の不安がついてまわるが、100円/月のプレミアムプランを利用することで、3万円までの盗難補償が利用できるのは頼もしい。通信販売で購入することが多い家庭ならば利用したほうがいいだろう。
利用登録はOKIPPAのアプリから可能。また、利用にはアプリ連動型置き配バッグの購入が必要。価格は3685 円(税抜き)となっている。