CULTURE | 2019/10/31

ニャンとも癒やされる!猫が住職を務める京都の「猫猫寺」が、世界中の愛猫家の間で話題騒然

文:岩見旦
のんびり気ままに生きる猫の姿に癒やされるのは、日本人だけでなく万国共通。
比叡山の麓にある京都八瀬にある...

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文:岩見旦

のんびり気ままに生きる猫の姿に癒やされるのは、日本人だけでなく万国共通。

比叡山の麓にある京都八瀬にある猫スポットが今、世界中の愛猫家たちから熱い視線を注がれている。

6匹の猫がお出迎え

そのスポットとは6匹の猫が日替わりで来客者をお出迎えする「猫猫寺(にゃんにゃんじ)」。猫の雑貨や絵など猫づくしの寺院内には、猫のご本尊「大日猫来」が鎮座。白猫の初代小雪住職をはじめ、さまざまな猫が代わる代わる住職としてお勤めしている。

初代小雪住職のお勤め日は、猫猫寺のHPで確認してほしい。

そう、この猫猫寺は猫の寺院型テーマパーク。古民家を改装し、2016年9月にオープンした。猫雑貨の販売やカフェ、ギャラリーなどを展開しており、猫のように自由に過ごすことが出来る猫好きにはたまらないスポットだ。

猫の体調等の事情により、お出迎えできない日もある。

神社仏閣の仏画や天井画に絵などを描く職人である彩色師の加悦(かや)徹さん一家が、この猫猫寺を運営。カフェスペースにある22匹の猫が描かれた襖絵は、長男である猫作家の加悦雅乃さんが手掛けた。雅乃さんは、2016年にはフランスの歴史ある公募展で最年少入選(17歳)するなど、その腕前は世界から一目置かれている。

海外メディアで14万いいね

先月この猫猫寺を訪れたあるTwitterユーザーが「ずっと気になっていたので行ってきました」とコメントとともに、オッドアイの珍住職や看板、メニューなどの画像を投稿。すると瞬く間に拡散され、約1万7000件のリツイートを記録。「めっちゃ行きたい!」「住職もふすまも可愛い」など多くのコメントが寄せられた。

さらに海外メディア『BoredPanda』がこの猫猫寺を紹介すると、約14万件の「いいね」を獲得。世界中の愛猫家の間で話題を独占した。

世界中からの来客にポケトークで対応

今回、FINDERSは猫猫寺の加悦徹さんにメールインタビューを実施。国内にとどまらず、海外からも注目を集めていることについて、「全世界から大変多くのお客様が来られるようになり、反響を肌で感じております」と徹さん。あまりに多様な言語圏からの来店があり、翻訳機の「ポケトーク」を購入し対応しているという。

そして、「猫猫寺で猫のアートを楽しんでいただくのはもちろん、海外の方には日本の伝統を気軽に感じたり、楽しんでいただければ嬉しいです」と語った。

東京五輪を控え訪日外国人が増加する中、海外の愛猫家にとって猫猫寺が新たなクールジャパンになるかもしれない。