LIFE STYLE | 2019/09/05

クレイジーなコスプレで、スクールバスから帰宅する弟をお出迎え。心温まる兄弟愛がSNS上で話題に

文:岩見旦
子どもの頃、学校から家に帰ってきた時、家族が待ってくれていた人もいるだろう。
しかし、こんなにユニークな...

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文:岩見旦

子どもの頃、学校から家に帰ってきた時、家族が待ってくれていた人もいるだろう。

しかし、こんなにユニークな出迎え方をしてくれた人はそういないのではないだろうか。

学校から帰る弟と出迎える兄で行われた奇妙な儀式

米国ルイジアナ州に住む12歳のマックス・ティングル君は、スクールバスで学校に通っている。新学年の初日となる8月中旬、17歳のお兄さんのノアさんは、マックス君の帰宅を家の前で待っていた。スクールバスから降りて帰宅するマックス君を、両手を挙げて歓迎するノアさん。しかし、普通のお出迎えはこの日が最後だった。この日を境に奇妙な儀式が始まったのだ。

翌日、マックス君がスクールバスを降りると、そこにはサンタクロースの格好をしたノアさんが立っていた。恥ずかしがり屋のマックス君は、近づいてくるノアさんから、思わず逃げまどった。

後に、ノアさんは地元のニュース局『WAFB 9』のインタビューに、この時の心境を「マックスを戸惑わせたかったので、このまま続けました」と語った。

その言葉通り、ノアさんによるコスプレのお出迎えは、恒例となった。しかも毎日異なるコスプレで。ノアさんは、『スター・ウォーズ』のチューバッカや『ウォーリーをさがせ!』のウォーリー、ミニオン、フットボール選手、消防士、ゴリラなど、ありとあらゆるコスプレに身を包んで、マックス君を出迎えたのだ。この儀式は雨の日も続いた。

コスプレで弟を出迎えた理由

ノアさんはFacebookページ「 The Bus Brother」を開設。8月25日から、このお出迎えを撮影した動画の投稿をスタートした。するとまたたく間に評判となり、あっという間に1万5000人のフォロワーを集め、SNS上の話題を独占。さらに、このFacebookのコミュニティからコスプレ衣装の寄付まで行われた。

マックス君もそんなノアさんを最初は不気味に感じていたが、「今はクールだと思います」と語っている。

なぜノアさんはこんな印象に残る出迎えを始めたのだろうか。実はノアさんは来年、大学に行くため、家を出ることになっている。別々に暮らすことになるマックス君と思い出を作りたかったのだ。2人の距離は離れることになっても、この兄弟の絆はこれからも続いていくに違いない。