文:武者良太
江戸城、横須賀港、春日大社にしもつけ古墳群など
インバウンドが加速し、2018年には訪日する外国観光客がついに3000万人を突破した日本。同年の日本人の国内旅行者数は減少傾向にあったが、観光庁によれば自然災害・天候不順の影響を受けたものだという。また宿泊旅行・日帰り旅行ともに消費額は上昇しており、全国的な観光促進が進んでいるとみられる。
全国各地の地域活性化を目的とした観光地の整備が進められているが、凸版印刷が提供している無料の観光・VRアプリ「ストリートミュージアム」もその1つといえるだろう。
同アプリを特定の観光地で起動すると、在りし日の城、港、街並みなどをVRで見ることができる。一例としては現在は石垣しか残っていない場所でも、城の姿をバーチャルで見られるコンテンツが用意されている。
ほかにも現地の観光情報や、ツアー、周遊バス、レンタサイクルといったサービスの情報もまとまっており、観光の手助けをしてくれる。
UIは日本人観光客向けに作られているが、VR用の3D CGデータは他のアプリでも利用できるものだし、凸版印刷は別途「TABIDO(旅道)」という、インバウンド向けのアプリも提供している。VRコンテンツが外国観光客向けに提供される可能性はある。