文：岩見旦
今年も半分が終了し、夏本番が迫っている。浴衣と合わせやすい下駄は、これからの季節に重宝するファッションアイテムだ。
多種多様な商品が登場する中、日本の老舗メーカーが作った下駄が、海外で大きな注目を集めている。
可愛いだけじゃない。歩きやすい工夫も満載
その下駄とは、全体が猫の形になっている「にゃらげた」。ちょこんと座っているような猫のシルエットが何とも可愛らしいアイテム。ぴょんと立った耳と伸びた尻尾に、愛猫家でなくとも一目惚れすること間違いなしだ。
奈良の老舗履物メーカー「なら下駄屋」が手掛けたこの下駄は、可愛いだけでなく履きやすさも重視している。素材には耐水性とクッション性に優れたEVAを使用し、足への負担を軽減。柔らかいオリジナルの鼻緒を新たに開発し、長時間履いていても疲れないような工夫がされている。また厚みがあるので、地面の熱を足裏に伝わりにくい仕様になっており、アスファルトや砂浜などを歩く際も安心だ。
新色登場。多彩なバリエーション思わず手が出る
ランナップは、「クロ」「三毛」といった定番カラー、人気カラーに加え、今年6月1日から「ハチワレ」「ロシアンブルー」が仲間入り。婦人用フリーサイズ9種類、子供用フリーサイズ8種類を展開している。
価格は3780円。公式サイトの他、『ヴィレッジヴァンガードオンライン』でも販売している。外出時はもちろん、部屋の中で使用するルームシューズとしても活躍できるので、複数買いもありだろう。
また「なら下駄屋」では、下駄を履くことができるキュートなニーハイ「にいはい足袋」も扱っており、「にゃらげた」を組み合わせたコーディネートもおすすめだ。
海外メディアで10万いいね
この「にゃらげた」が、海外メディア『Bored Panda』が6月20日で紹介されると、国境を超えて大きな話題になり、10万件を超える「いいね」を記録。「何て素晴らしいんだ」「可愛すぎて履くことが出来ないだろう」「日本に行く予定がある人は買ってきて」などのコメントを集め、海外で称賛を集めた。
伝統的な商品にワンアイデアをプラスして「Kawaii」アイテムへとアップデートした「にゃらげた」。2020年の夏は、多くの来日外国人が手にするかもしれない。