CULTURE | 2026/10/07

雨雲よ、もういいだろう。
巨大てるてる坊主が見せた、空への祈り

観測史上最長36日連続の降水を受け、OVER ALLsが青山の壁面に壁画を完成

FINDERS編集部

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36日連続の雨があけない東京に、願いを込めた巨大なてるてる坊主が出現

ずっと降り続く雨に、晴れてほしいと願ったことがない人は少ないだろう。東京・青山の交差点に面した壁に、巨大な「てるてる坊主」が描かれた。手がけたのは、ミューラル(壁画)アートカンパニーの株式会社OVER ALLs(東京都港区、代表取締役社長・赤澤岳人)である。

東京都心では8月27日から10月1日まで36日間連続で降水が観測され、1876年の統計開始以降、連続降水日数の最長記録を更新した。9月はひと月を通してすべての日に雨が降るという異例の天候が続いた中、「そろそろ晴れたっていいんじゃないか」というシンプルな思いから、この壁画が企画された。

作品は9月30日(水)に完成し、トーキョーミューラルスクエア(東京都港区南青山2-26-35)の青山通りに面した外壁に描かれている。タイトルは第24弾「TERU TERU BO-ZU」で、時間を問わず誰でも通りから見ることができる。

「報道としてのアート」として街の出来事を描き続ける第24弾、代表自らが筆をとった初めての作品

トーキョーミューラルスクエアは、外苑前交差点に面したOVER ALLs本社ビルの壁面を使い、毎月その時々の話題の人物やトピックをモチーフにした壁画を描き重ねていく企画である。ニューヨークのタイムズスクエアのように壁がメディアとなるイメージから名付けられ、これまでにトランプ大統領(第2弾、2024年11月)、漫画家・鳥山明氏(第4弾、2024年12月)、タモリ氏(第7弾、2025年3月)、高市早苗氏(第15弾、2025年10月)など、社会的な話題となった人物を描いてきた。

OVER ALLsは2016年に代表の赤澤岳人と画家の山本勇気が結成したミューラルアーティストで、"Make a beautiful noise from Tokyo"を掲げ、海外を含め約10年で300点以上の壁画を手がけている。みずほ銀行や損保ジャパンのパーパスアート、エスコンフィールドHOKKAIDOの壁画なども手がけ、「情熱大陸」「news zero」などメディア出演も多い。普段は赤澤が企画・コンセプトを担い、山本が作画を担当するが、今回の「TERU TERU BO-ZU」は赤澤自身が筆をとった初めての作品だという。

天気予報では変えられない空模様に対し、壁画という形でユーモラスに応答する試みは、ニュースを言葉ではなく絵で伝える新しいメディアのあり方を示している。日々の天気に一喜一憂しがちな読者にとっても、青山を通りがかった際にふと見上げてみたい壁画である。


第24弾「TERU TERU BO-ZU」
制作場所:トーキョーミューラルスクエア(東京都港区南青山2-26-35)
完成日:2026年9月30日(水)
制作:株式会社OVER ALLs(代表取締役社長・赤澤岳人)

公式サイト
http://www.overalls.jp