CULTURE | 2026/07/28

JINSのオフィスが事件現場になる一夜 
没入型サスペンス演劇「ある会議」が9月に上演

演劇×ダンス×映像が交差するイマーシブシアター、JINS東京本社で9月5・6日限定上演

FINDERS編集部

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神田錦町のオフィスがサスペンス劇場に変わる2日間

見慣れたオフィスが、二日間だけ心理サスペンスの舞台に変わる。株式会社ジンズ(JINS)は、演出家・高成麻畝子が主宰する舞台芸術プロジェクト「カタリーナ・デラルテ」による没入型演劇「ある会議:内部調査篇」の会場として、東京本社のオフィス空間を提供する。2026年9月5日(土)・6日(日)の2日間限定、各日2回の上演で、観客は実際に社員が働くフロアを巡りながら、社内不祥事をめぐる内部調査の一部始終に立ち会うことになる。

会場となるのは、フルフラットで従業員が自由に集える2階フロア「原っぱ」を含む、JINS独自の開放的なオフィス環境だ。演劇・ダンス・映像を横断するカタリーナ・デラルテの表現手法により、観客は演者と至近距離で対峙しながら、緊張感のあるストーリーテリングを体感する。会議室のような日常空間が演出次第で心理劇の舞台へと反転する構成は、オフィスという場所そのものを問い直す試みでもある。

本作は、東京舞台芸術祭2026のOpen Call Programs参加作品として今秋発表される本公演「ある会議:告発篇」(10月3日・4日開催)に先駆けて上演される先行編にあたる。そのため9月公演のチケットは、10月公演との通し券のみの販売となっている。ハラスメントや社会問題を扱う場面が含まれるため12歳未満は入場不可となっているほか、上演中は撮影カメラが入り観客が映り込む場合があるなど、鑑賞前に把握しておきたい注意点も多い。

JINS東京本社のオフィス空間 2階「原っぱ」©photo Takumi Ota

10月本公演「告発篇」と連動、二つの視点で真実をたどる連続企画

9月の「内部調査篇」と10月の「告発篇」は、同じ物語を異なる視点から描く連動企画として構成されている。両公演を通しで鑑賞することで、観客は一つの事件を複眼的に読み解くことになり、単発のイマーシブシアターにはない重層的な体験が生まれる。高成は「架空の企業を舞台にした心理サスペンスを実際のオフィスで上演する挑戦の場として、JINSの東京本社が真っ先に浮かんだ」とコメントしており、洗練されたオフィス空間そのものが演出の一部として選ばれた経緯がうかがえる。

高成麻畝子は富山県出身で、お茶の水女子大学大学院で舞踊教育学を修めたのち、テレビドラマのプロデューサー・演出家として活動しながら身体表現を続けてきた人物だ。2024年に東京藝術大学DOORでケアとアートの接続を学んだことを契機に、2025年にカタリーナ・デラルテを設立している。現代社会に潜む小さなひずみを、飽きさせないストーリーテリングで描く姿勢は、企業組織という身近なテーマを扱う本作にも表れている。

働き方やオフィスのあり方を見直す動きが広がるなか、実在の企業空間をそのまま演劇に開放するという試みは、クリエイティブな環境づくりに関心を持つビジネスパーソンにとっても示唆に富む。会議の場であるはずのオフィスが物語の舞台となる一夜を、日常の延長線上にある非日常として体験してみてはいかがだろう。

カタリーナ・デラルテ主宰・高成麻畝子

ある会議:内部調査篇
期間:2026年9月5日(土)〜9月6日(日)(各日2回公演)

会場:株式会社ジンズ東京本社(東京都千代田区神田錦町3-1 安田シーケンスタワー)

主催:カタリーナ・デラルテ(主宰・演出:高成麻畝子)

参加企画:東京舞台芸術祭2026 Open Call Programs

チケット:9月公演は10月3日(土)〜4日(日)開催「ある会議:告発篇」との通し券のみ販売

お問い合わせ:info@catalina-dellarte.com


公式サイト
https://catalina-dellarte.com/ticket