LIFE STYLE | 2025/01/08

新成人 目指すのは「生涯探求者」
成人の日を前に人生100年時代の幸せをテーマに意識調査を実施

博報堂 「100年生活者研究所」

FINDERS編集部

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「18歳は大人」の認識も過半数まで浸透

株式会社博報堂のシンクタンク 「100年生活者研究所」 は、18歳~80代の男女800名を対象に新成人にとっての人生100年時代の幸せをテーマに意識調査を実施した。

1月の第二月曜日は 「成人の日」。成人年齢を巡っては2022年4月には民法が改正され、20歳から18歳に引き下げられたが、18歳が大人かどうかについてはさまざまな意見が見られる。そこで今回 「100年生活者研究所」 は、生活者が 「大人」 をどのように捉えているのか調べ、その結果回答者の約8割が 「20代以降に大人になったと自覚した」 と答えた一方、「18歳は大人だ」 と感じているのは全体の半数以上に上り、18~20歳の 「新成人層」 にいたっては7割超となったことが分かった。このことから、法改正によって成人年齢の意識も引き下がっていることがうかがえる。

次に、2024年3月の当研究所調査で100歳まで生きたいと考えている人が3割程度だったという結果を踏まえ、「100歳まで生きたい気持ち」 を調べたところ、全体的には大きく変化せず3割にとどまったのに対し、新成人層は半数を超えることが判明した。

また、人生100年時代の大人像について全15項目から当てはまるものを選択してもらうと、20代以上と比べて 「100歳まで生きたい人」 と新成人層の割合は近い数字で推移。新成人層に特徴的なものとして、「色々なことに挑戦し続ける」「長い人生で楽しみを見つける」など、探求心を持ち続ける意識が高いことも分かったという。

Q1. あなたが「大人になったと自覚した」のは何歳の時ですか?

「20代以降」 と回答したのが81.7%に上った

大人になったと自覚した年齢を質問したところ、「20代」(72.1%)が最多となった。続けて、10代(18.1%)、30代(7.6%)、40代(1.4%)、50代(0.6%)に。2022年の改正民法施行前は成人年齢が20歳だったことから、多くの人は自身の体験として20代以降で大人と実感したことがうかがえる。

Q2. あなたは、「18歳は大人だ」と思いますか?

「そう思う」「ややそう思う」と回答したのは56%

次に、民法改正により成人年齢が18歳に引き下げられたことを踏まえ、18歳を大人だと思うかどうかの設問。その結果、全体だと「大人だと思う(そう思う、ややそう思うの合計)」は56%となり、18~20歳の新成人層(n=105)にいたっては72.9%にまで上昇。法的な定義が変化したことを踏まえ、成人年齢に対する意識も変化していることがうかがえた。

Q3. 人生100年時代において、あなたは100歳まで生きたいと思いますか?

全体では「とてもそう思う」「そう思う」が3割だった一方、新成人層は半数を超えた

「100歳まで生きたい」意向を尋ね、全体と新成人層で比較。結果は「とてもそう思う」「そう思う」と回答したのは全体で31.4%だったのに対し、新成人層は51%(全体比19.6ポイント高い)。新成人層は人生100年時代を好意的に受け止めていることが示唆される。

Q4. 「人生100年時代における大人」は、どのような人だと思いますか?当てはまるものを一つだけお選びください

「100歳まで生きたい」人と新成人層は、回答項目全体の回答率が高く、イメージが豊富

人生100年時代における大人像について、15の回答項目から当てはまると思うものを選んでもらい、「100歳まで生きたい人」「新成人層」「調査対象者全体」のそれぞれを比較。その結果、「100歳まで生きたい人」と「新成人層」は全ての回答項目で全体の割合を上回り、人生100年時代の大人像についてのイメージ量が多く、より明確にイメージできることがわかった。

また人生100年時代における大人像について、新成人層の回答割合が調査対象者全体よりも高かった上位5つを比較したところ、「いろんなことに挑戦し続けられる人」(100歳まで生きたい人比19.5ポイント高い)、「長い人生で楽しみを見つけ続けられる人」(同16.4ポイント高い)の差が特に大きいことがわかった。この2つは探求心を持ち続けることが共通しており、これが新成人層の特徴であることがうかがえる。

興味・関心のある方は、ぜひ 「100年生活者研究所」 のホームページをチェックして欲しい。
https://hakuhodo-rdc.com/100years_lab/posts/100report_250106/


「100年生活者調査~新成人編~」 概要
調査目的:人生100年時代における新成人の幸福を把握する
調査手法:インターネットモニター調査
調査日時:2024年12月
調査対象:18~80代の男女800名(18~20歳の最近の新成人層は105名、集計時にウェイトバックを実施)

100年生活者研究所
https://hakuhodo-rdc.com/100years_lab/