EVENT | 2026/10/02

検出限界以下なら、感染しない。
医療の進歩に、社会の理解は追いついているか

ぷれいす東京主催、世界エイズデー前後1カ月の啓発イベント、参加団体を募集

FINDERS編集部

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医療は「U=U」まで進んだ、変わらずにいるのは社会の側かもしれない

HIVは、感染したら人生が変わってしまう病気ではなく、治療を続ければ体内のウイルス量を検出限界以下に抑え、他者に感染させることもなく、健康な人と変わらない日常を送れる病気になっている。医療の世界ではこの状態を「U=U」(Undetectable = Untransmittable)と呼ぶ。問題は、この事実がどれだけ社会に届いているかである。

認定NPO法人ぷれいす東京が事務局を務める「TOKYO AIDS WEEKS 2026」が、2026年11月15日(日)から12月15日(火)までの約1ヶ月間、世界エイズデー(12月1日)を挟む形で開催される。2015年に始まり今年で12回目を迎える本キャンペーンは、東京という一都市のイベントというより、企業、行政、NPO/NGO、コミュニティ団体、有志個人など多様な主体が全国各地・オンラインで実施する企画を、公式ウェブサイトを窓口に一つに束ねる仕組みである。

掲げる目的は三つある。最新のHIV/エイズに関する正しい情報の共有、性感染症予防や検査への関心喚起、そして感染の有無にかかわらず誰もが安心して暮らせる社会に向けた偏見・差別の解消だ。医療技術が進んでも、知識と理解が追いつかなければ、当事者が生きやすい社会にはならない。

「TOKYO AIDS WEEKS 2026」は現在、期間中に啓発活動やイベントを実施する団体・個人の参加企画を公募している。オンラインイベントや小規模なギャラリー展、啓発冊子の配布など、規模や形式を問わず参加できる点が特徴だ。パンフレットへの掲載を希望する場合は2026年10月26日(月)までに情報を知らせる必要があり、それ以降の申し込みは公式ウェブサイトへの掲載のみとなる。申し込みは専用フォームから受け付けており、広報の際は共通のハッシュタグ「#TokyoAIDSweeks」を使った発信も呼びかけている。

会期中に予定されているプログラムも幅広い。医療従事者や当事者、支援者を招いたトークセッションやシンポジウム、HIV/エイズや多様性をテーマにした映画の上映会や合唱イベント、パネル展示、全国の啓発団体やコミュニティスペースをつなぐオンライン交流会、若年層や啓発活動に関心のある市民向けのワークショップなど、対面とオンラインを組み合わせた企画が予定されている。詳細なスケジュールは公式ウェブサイトで順次公開される予定だ。

こうした活動に日頃接点がない読者にとっても、自分の職場やコミュニティで何かできることがないかを考えるきっかけになる企画である。参加を考える団体や個人は、募集要項を確認してみてはいかがだろう。


TOKYO AIDS WEEKS 2026

会期:2026年11月15日(日)〜12月15日(火)(世界エイズデー(12月1日)前後1ヶ月間)

会場:日本全国(オンライン参加も可)

主催:TOKYO AIDS WEEKS 2026事務局(運営主体:認定NPO法人ぷれいす東京)

参加企画・団体申込:専用フォームより受付
(パンフレット掲載希望の場合は2026年10月26日(月)までの申込が必要)


公式サイト
https://aidsweeks.tokyo/