CULTURE | 2024/07/28

広島から世界へ ―
クラフトチョコレートとモッズカルチャー
を表現する rit.TOKYO

連載:東急プラザ原宿「ハラカド」で原宿のカルチャーを紐解くインタビュー企画
「ハラカドノカドデ」

聞き手・文:藤田琢己(J-WAVEナビゲーター) 編集:カトウワタル(FINDERS編集部)

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まったくの別業種からモッズカルチャー×クラフトチョコレートの道へ

原宿の神宮前交差点に2024年4月17日に開業した東急プラザ「ハラカド」。原宿の中心地にできたその場所に集まる様々な方に、FMラジオ局 J-WAVEでナビゲーターを務める藤田琢己がインタビューするFINDERSの連載企画「ハラカドノカドデ」

第3回目に登場するのは、クラフトチョコレートショップ rit.TOKYO (リタルダンド・トーキョー) の代表、住居尚さん。

今回もインタビューの様子は、PODCAST 番組でも公開されているので、ぜひ合わせて楽しんでほしい。

-- まずは自己紹介をお願いします。 

はい、住居尚(すみい なお)と申します。今年齢が51歳で今年の12月で52歳になります。出身は生まれも育ちも広島県の広島市内で、東京に特にこれまでゆかりのない人生だったんですけど、ハラカド出店を機に2拠点生活になるという感じで今過ごしてます。

-- rit.TOKYO (リタルダンド・トーキョー) はどういうお店なんですか?

そうですね。わかりやすく言うと 「ビーン・トゥ・バー」 というスタイルのチョコレートのお店で、カカオ豆を仕入れて、それを自社で焙煎からパッケージデザインまで手がけているのが、一番メインとなっている仕事です。自分が60年代の音楽がずっと好きだったので、自分の趣味というか、生き方がもろに出ているようなチョコレートやデザインになっています。

-- どうやって 「チョコレートと音楽の融合」 というアイディアに行き着いたんですか?

狙ってやってるわけではないのですが、これまで全く別業種だったので・・・すでにビーン・トゥ・バーのお店はもう日本に結構な数があって、ただただチョコレートを作る同じような感じだったら自分がやる意味がないなと思って、これまでの人生で結構な時間をかけて好きだったカルチャーを前面に出しちゃえば自分も飽きることなくできるかなという思いからはじめました。

-- ということは一念発起でチョコレート業界に足を踏み入れたということですよね。

そうですね。

-- 片や音楽はもうずっと仕事にするとか仕事にしないとかに関わらず、ずっと好きだったもの。

そうですね。仕事とかに関わらず、音楽というか60年代のモッズカルチャーが若い頃からずっと・・・今でも好きなんですけど、他に選択肢がないというか、これしかできないというのが正直な感じです。

-- 最初にモッズカルチャーにハマったのはいつ頃なんですか? 

広島なので、東京よりもちょっと情報が遅かったりするんですよね。1990年代は本当にインターネットもなかったので・・・ 東京では1980年代から1995、6年あたりがピークだったみたいなんですけど、自分がハマったのはそのちょっと後ぐらいです。1997、8年ぐらいから何か雑誌で見たり、映画の影響を受けたりし始めて、それからずっとこの世界にいる感じです。

チョコレート業界に足を踏み入れるきっかけとなったのはテレビ番組のとある企画

-- 一方で、チョコレート業界に興味を持って入られたのはいつ頃なんですか? 

2015年ぐらいですね。

-- 何がきっかけだったんですか?

それはですね。「クレイジージャーニー」 というテレビ番組です。
その番組に今でもお付き合いさせてもらっているカカオハンターの小方真弓さんという方が出演されて、幻のホワイトカカオを求めコロンビアの山奥まで現地の人たちと幻のカカオを取りにいくという企画を見たんです。その後彼女がホワイトカカオを実際にスタジオに持って来て、ダウンタウンの松本さんや小池栄子さんが食べたときの反応が面白くて・・・ ちょっとこれはちょっと食べてみたいなと思って、すぐ取り寄せて食べたときに今までにない衝撃を受けて・・・それからもう、気がつくといまここにいる感じです。(笑)

-- その前は飲食に携わるお仕事はされていたんですか? 

いえ、全く飲食に興味なくて・・・食にもあまり興味がなくて、食べ歩きをする趣味もなく、だからまさか自分が飲食やるなんて思ってもみなかったんですけど。チョコレートを食べるというか 「作る」 ことにすごく興味が出始めたんです。結構研究するのが好きっていうのもあるかと思います。

-- カルチャーや音楽も含めて、のめり込むとまっすぐ走っていくとような・・・

そうですね。守備範囲は狭いんですけど、その中で深く掘っていくのが好きな性格だと思います。

モッズカルチャー・音楽を意識したアートワークが目を惹く店内

-- お店は広島を拠点に?

そうですね。

-- そして今回ハラカドに出店ということで、「原宿」であったり、「ハラカド」 であったりという意識が芽生えて今のお店やアートワークを作られたりというのはあるんですか?

基本的にデザインだったり、やりたいことっていうのは本当に変わっていなくて、むしろ広島から世界に行きたかったので、東京がその終着点というわけでもないんです。なのでハラカドだから何か新しい取り組みをというのは、そこまではないですね。原宿の人に向けて何か思いを伝えるというよりは、自分の中から出てきたものを受け取ってくださる方に届けるというスタンスです・・・

以下、ポッドキャスト本編に続く

https://arrtsidecast.podcast.sonicbowl.cloud/podcast/harakadonokadode/episode/rittokyo

カセットやレコードなど特徴的な形状のクラフトチョコレート

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rit.TOKYO
渋谷区神宮前6-31-21 東急プラザ原宿「ハラカド」1F
OPEN 11:00〜21:00
TEL 090-4969-7594
https://harakado.tokyu-plaza.com/shop/detail.html?_id=22428

rit. craft chocolate and coffee (広島)
https://rit-craftchocolateandcoffee.com/

rit.TOKYO 公式Instagram
https://www.instagram.com/rit.craft_chocolate_and_coffee/

藤田琢己 公式Webサイト
https://takumifujita.net/

ハラカドに誕生したラジオ局 J-WAVEによる本格的な音声収録スタジオ
J-WAVE ARRTSIDE CAST

https://www.j-wave.co.jp/arrtsidecast/