CULTURE | 2024/02/26

坂本龍一の演奏を自動演奏で再現「坂本龍一のピアノ展」が開催

ヤマハ銀座店にて 3月1日から「Opera Piano」の特別展示を開始

FINDERS編集部

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坂本龍一が次世代に残した演奏を自動演奏で再現、愛用楽器と軌跡をたどる

2023年3月28日に永眠した世界的音楽家・坂本龍一の多大なる功績をたたえ、長年愛用した楽器との軌跡をたどるイベント坂本龍一のピアノ展/Ryuichi Sakamoto and the Pianoが3月13日(水)から28日(木)にかけてヤマハ銀座店にて開催される。

会場となるヤマハ銀座スタジオでは、スクリーンで貴重な映像を上映しながら、坂本龍一が次世代に残した演奏データを、実際に所有していたコンサートグランドピアノCFIIIS-PSXG(自動演奏機能付き)で再生する。また、レコーディングや楽曲制作に大きな影響を与えたとされるシンセサイザー「DX7」やステージピアノ「CP88」なども展示され、当時のエピソードとともに紹介される。

「LIFE a ryuichi sakamoto opera 1999」のためにデザインされた「Opera Piano」

イベントに先駆け、3月1日からは「LIFE a ryuichi sakamoto opera 1999」のために1999年にデザインされた「Opera Piano」を展示し、「Merry Christmas Mr. Lawrence」を自動演奏で再生する。「Opera Piano」は、ピアノの“foundation(基盤)”を透過し可視化すること、装飾性を排除しピアノの楽器としての機能をあらわにすることをイメージしたもので、指揮者としてオーケストラを牽引しつつピアノを演奏するスタイルを実現できるピアノを作ってほしいというたっての願いのもと、ヤマハデザイン研究所によってデザインされたものだ。

坂本龍一のためにデザインされた「Opera Piano」

さらに、3月16日(土)には、楽曲にまつわるエピソードトークや坂本龍一が監督を務めた東北ユースオーケストラについての紹介を交えながら、ピアニストの中野翔太氏が演奏を披露するスペシャルミニライブも開催される。

坂本龍一が残した演奏データを聴きながら、故人を偲ぶ今回のイベント。常に世界の音楽シーンの第一線を走り続けながら、いち早く最先端のテクノロジーを取り入れてきた坂本龍一らしいイベントだ。


坂本龍一のピアノ展/Ryuichi Sakamoto and the Piano

開催期間:2024年3月13日(水)~28日(木)11:00~18:30
会場:ヤマハ銀座店 地下2階 ヤマハ銀座スタジオ(東京都中央区銀座7-9-14)
参加方法:予約不要、参加無料
※「Opera Piano」の展示は、2024年3月1日(金)~28日(木)11:00~18:30

自動演奏楽曲
Aqua、Energy flow、Put your hands up、Poppoya (鉄道員)、Merry Christmas Mr.Lawrence