CAREER | 2023/12/02

中目黒の一味違うコワーキングスペース3選。街づくりにも参加できるコミュニティ系施設に、超絶リラックス空間、一軒家まるごと利用も

文:FINDERS編集部

SHARE

  • twitter
  • facebook
  • はてな
  • line

リモートワークの定着もあってか、年々増加傾向にあるコワーキングスペース。一般社団法人大都市政策研究機構の調査によれば、全国の施設数は2019年には約800施設だったところが、2021年末には2000施設以上にまで倍増している。

そんなコワーキングスペースの中にもさまざまな独自色を出す施設が数多く登場している。今回はFINDERS編集部が拠点を置く、中目黒エリアから特徴的な3つの施設を紹介しよう。

中目黒コミュニティの一員となれる「フナイリバ」

中目黒駅から山手通りを目黒方面へ5分ほど歩くと目黒川沿いに現れる赤レンガが特徴的な建物・広場が「フナイリバ」だ。目黒区が保有する「川の資料館」跡地を民間で再活用した施設であり、FINDERSでもその誕生の経緯や、興味深い行政との連携について取材をしている。

施設内は執務エリアと会議室、ベランダ、オンライン会議ブースにわかれている。執務エリアと会議室は簡単な棚で区切られているのみで、白を基調とした室内は天井の高さと窓の大きさも相まって、他のコワーキングスペースどころか、オフィスとしても珍しいレベルの開放感だ。またベランダは目黒川に面しており、桜の季節は絶好の花見スポットにもなる。もちろんベランダでの作業も可能だ。

フナイリバは、利用者同士の共創関係を促進し、地域の繋がりを生むコミュニティスペースとしての姿も持っており、定期的にさまざまなイベントを開催。またコワーキングスペース施設として利用されている「タテモノ」の隣には「ヒロバ」と呼ばれるオープンスペースがあり、定期的にキッチンカーなどが訪れ、飲食スペースも充実している。

ドロップイン利用は1日(10時〜18時)で3300円。メンバー利用の場合、フルタイム(8時〜22時)で利用できるレギュラーメンバーに加え、平日朝6時30分〜9時までの間利用できるモーニングメンバー、土日祝日10時〜18時まで利用できるウィークエンドメンバーの3プランが揃っている。長期での利用を前提に、自身のライフスタイルに合わせたプランを選ぶのがおすすめ。

https://funairiba.jp/ より

一軒家をまるまる利用できる「中目黒ふらっと公民館」

中目黒銀座商店街の路地にひっそりと佇む「中目黒ふらっと公民館」は、コワーキングスペースとしても利用できる古民家風のコミュニティスペースだ。

広さは33平米ほどで、キッチン、カウンター、フリースペース、というアパートの一室のようなこぢんまりとした作りとなっている。Wi-Fiやスピーカー、プロジェクター、テーブル、椅子などは一通り揃っている。また営業時間が8時〜24時とかなり長いので、1人での利用ではなく、3〜5人での長丁場になりそうな作業・会議の利用に向いてそうだ。

単発利用の場合は予約フォームから空きを確認し、1時間2500円で利用できる。また週に1日、8時間(8時〜16時、16時〜24時)の固定利用も可能。必要に応じて柔軟に利用形態を選べそうだ。

https://kominkan.net/ より

ホテル併設。超絶リラックス空間「waves co-worker’s Lounge」

中目黒駅すぐ近くの「waves co-worker’s Lounge」は、同立地にてギャラリーやホテルを展開する「waves」によるコワーキングスペースだ。何と言っても駅から徒歩1分程度の好立地なので、急いでいるときや、雨の日などに重宝する。

室内はラウンジ、カウンター、デスクの3エリアに別れており、全席自由席。デスクで作業しつつ、集中力が切れたらソファでリラックスなど、作業に没頭できる空間が整っている。電子レンジやキッチンシンクも利用可能。自宅のようにリラックスした空間でじっくり仕事に臨むことができそうだ。飲食持ち込みも可で、現金だけでなく、電子マネー決済にも対応しているため、利用しやすい。ちなみに館内はスリッパに履き替えて利用する。

利用はドロップインのみで、1日(10時〜19時)1500 円。価格も比較的リーズナブルで利用しやすい。

https://waves-nakameguro.jp/ より

東急東横線、東京メトロ日比谷線が乗り入れる中目黒は、渋谷、新宿、池袋、横浜など主要駅へのアクセスに優れており、実はサイゼリヤなどのチェーン店を含む、庶民的な飲食店も充実している。桜の時期を除けば人の数もそれほど多くなく、落ち着いた雰囲気で過ごしやすい街だ。大きく開けた山手通りと、並走するように流れる爽やかな目黒川。ディープな商店街エリアなど、散策のしがいもある。おしゃれな街というイメージも強く、そもそも選択肢に上がりづらいが、定常的に利用するコワーキングスペースを探すなら「穴場」だ。


フナイリバ

中目黒ふらっと公民館

waves co-worker’s Lounge