「私たちは本来つながっている」ハイヒールを履いた僧侶が問う、初のアート個展
僧侶であり、メイクアップアーティストであり、LGBTQ活動家でもある西村宏堂。世界各地で講演を重ね、Netflixの人気番組にも出演してきた彼が「現代美術家」として初めて挑むアート個展が、伊勢丹新宿店本館6階催物場で開催される。会期は2026年8月5日(水)から8月11日(火・祝)までの1週間だ。
展示タイトルは「Cells - 細胞 -」。すべての生物の体を形づくる基本単位である細胞をモチーフに、約150点の作品を通じて「私たちは本来つながっている」というメッセージを発信する。政治や宗教、国籍、価値観の違いが分断を深める現代社会に対し、幼少期からの孤独や葛藤、LGBTQ当事者としての歩み、僧侶として学んだ仏教の教えを重ね合わせながら「誰も取り残されない世界とは何か」を問いかける内容である。
パズルのピースをモチーフにした「十人十色」(704,000円)は、同性愛者であることを否定された経験から生まれた作品で、一つひとつ形が違うからこそ社会の隙間を互いに埋め合えるという気づきが込められている。蓮の花を描いた「Lotus of Power」(1,320,000円)や、細胞をテーマにした水彩画「San Andrés」(825,000円)など、モチーフも価格帯も幅広く、暮らしに迎え入れられる作品として展示販売される。
多様性やインクルージョンが仕事の現場でも欠かせないテーマとなる中、自身の弱さや違いを起点に社会と向き合ってきた西村氏の作品は、キャリアや生き方に迷うビジネスパーソンにとっても示唆に富む。アートを介して自分自身や他者との関係を見つめ直す、静かなきっかけになりそうだ。
新宿のまち全体を巻き込む「SHINJUKU ART WEEK」、10施設でアート巡りも
西村宏堂展を中心コンテンツとして開催されるのが、伊勢丹新宿店の夏恒例企画「SHINJUKU ART WEEK」である。会期は2026年8月5日(水)から8月18日(火)までの2週間で、本館・メンズ館各階に加え、新宿エリアの関連施設でも多彩なアート企画が展開される。今回のテーマは「アートと生きる」。人生をアートと共に生きる「ひと」と、アートと共に暮らすための衣食住の「アイテム」の両面から、国内外のアーティストやブランドの作品、空間、プロダクトを紹介する構成だ。
会期中は伊勢丹新宿店に加え、ユニクロ新宿本店をはじめとする新宿エリア4店舗、紀伊國屋ホール(紀伊國屋書店)、世界堂新宿本店、タカノフルーツパーラー新宿本店、中村屋サロン美術館、B GALLERYなど全10施設でアート巡りを楽しめる。7月26日(日)から8月18日(火)までは、新宿通りのフラッグも「SHINJUKU ART WEEK」一色に装飾され、まち全体でアートな夏の雰囲気を演出する。
一つの百貨店の催事にとどまらず、新宿という街全体を舞台にアートとの出会いを設計している点が、今回の企画の見どころである。買い物や散策のついでに、多様な作品や生き方の物語に触れてみたい人は、夏休みの新宿散策の目的地として候補に加えてみたい。
西村 宏堂展「Cells - 細胞 -」
会期:2026年8月5日(水)〜8月11日(火・祝)
※8月5日(水)は午後4時終了、最終日は午後6時終了)
会場:伊勢丹新宿店 本館6階 催物場
展示作品数:約150点(展示販売)
同時開催:SHINJUKU ART WEEK(会期:2026年8月5日(水)〜8月18日(火)
会場:伊勢丹新宿店 本館・メンズ館各階、新宿エリア関連施設)
アート巡り対象施設:伊勢丹新宿店、紀伊國屋ホール(紀伊國屋書店)、世界堂新宿本店、タカノフルーツパーラー新宿本店、中村屋サロン美術館、B GALLERY、ユニクロ新宿本店/新宿三丁目店/新宿高島屋店/新宿東南口フラッグス店(全10施設)