BUSINESS | 2024/04/04

水深1,000m 以深でも探査可能!深海や地中に眠る金属を探知するドローン搭載センサ「JIKAI(ジカイ)」を開発!

特許出願~2025年に量産化を目指す!

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従来では困難とされていたドローンなどの移動体に搭載した状態での高品質な磁場計測を実現

ドローン、センサ、ブロックチェーン開発などを行う株式会社ワールドスキャンプロジェクトは、磁界の存在を検出し、磁場の強度と方向を測定するためのリモートセンサ「JIKAI」を開発した。従来では困難とされていたドローンなどの移動体に搭載した状態での高品質な磁場計測を実現する。

従来の金属探知センサは、オフセット(強力な磁石などを近づけた前後でゼロ点がずれてしまう現象)による信頼性の有無と、ノイズによる信号雑音比(S/N比)のレベルがこれまでの大きな課題だった。

例えば、手持ちでの探査では、対象物の近くで計測する必要があり、データ品質を維持するためにセンサの姿勢が大きく変わらないような工夫が必要だった。またドローンに搭載する場合も、高度0.5m程度の低空飛行が推奨され、センサ自体の重量・サイズから大型ドローンにしか搭載できないという問題もあり、「JIKAI」はこれらの課題を解決すべく開発が進められてきた。

JIKAIは、独自開発した検出技術を搭載し、姿勢変化が大きいドローンにおいても優れたパフォーマンスを発揮し、重さ約1kgほどの小型ドローンにも搭載することが可能だという。(特許出願済)

既に、磁化された直径20mm、長さ0.5mの鉄棒(500ポンド爆弾相当)を探索対象とした模擬試験では、従来製品は7mの検知距離だったところ、20m以上の検知距離を実現、検知距離性能向上によって、地表近くでの運用といった制約がなくなり、安全で効率的な探査が可能となる。また、水深1000m以深の観測に成功しており、地球最深部調査への対応も可能だという。

JIKAIの活用が見込まれる分野について

JIKAIの開発、量産化にあたっては、以下のような分野においての活用が期待されている。

「アステロイドマイニングのための探査」
宇宙空間には多数のアステロイド(小惑星)が存在し、地球上で採掘するのが困難かつ貴重な資源が含まれている。これらの資源を採掘する「アステロイドマイニング」は、枯渇しつつある地球上の資源に代わる新たな資源を採掘する方法として期待されている。アステロイドマイニングは、探査中に資源量を見定めることが重要であり、JIKAIは高品質な資源量探査での活用が期待できる。

「地雷や機雷の探査」
世界中の地雷や機雷を検知し、完全撤去をサポート。

「考古学などの探査」
世界中の考古学探査にも活用が見込まれる。特に海中の沈没船や埋没してしまっている遺物などの発見ソリューションなど。

その他、「産業用センシング」、「医療応用」、「宇宙航空用途」、「セキュリティ」など、JIKAI活用範囲は広い。今後の開発に期待したい。


株式会社ワールドスキャンプロジェクト

所在地:東京都新宿区西早稲田 2-18-23 スカイエスタ西早稲田 2F
設立:2020年1月22日
代表者:CEO 上瀧 良平
主な事業:ドローン、センサ、ブロックチェーン、IoT デバイス、関連製品の研究開発販売
共同研究:九州大学、名古屋大学、東京大学
URL:https://world-scan-project.com/