20年以上続く冬の風物詩に、建築家ユニットが仕掛ける新たな視覚体験
横浜の冬の風物詩として親しまれる氷上アートイベント「アートリンク in 横浜赤レンガ倉庫」が、2026年11月28日(土)から2027年2月14日(日)まで、横浜赤レンガ倉庫イベント広場で開催される。2005年の初開催から数えて22回目となる今シーズンは、建築・ランドスケープデザインを手がけるユニット「tamari architects」が参加し、樹脂や布を用いた立体的な装飾でスケートリンクの周囲を彩る。
tamari architectsは、寺田英史と的場愛美が大阪・中津を拠点に共同主宰するチームで、建築やランドスケープの設計だけでなく、ものづくりやまちとの関わり方そのものにも取り組んでいる。今回のテーマ「Ice Coming Together」では、リンクを囲う壁面を、水面に浮かぶ氷のようなもう一つの面として捉え、樹脂や布、光を重ね合わせることで、風や光、人の気配によって表情を変える「ゆらぎをもった境界」を描き出す。
完成形をあらかじめ描くのではなく、素材に触れながら光の滲みや屈折、影の重なりを探っていくという制作プロセス自体も、今回の演出の特徴のひとつだ。観客は、滑走するアイススケーターのリズムと、移ろう光の演出が重なり合う、一期一会の空間を体験できる。
役割を終えた樹脂が、暮らしの中に新しい居場所を見つける
約80日間にわたって立ち続けるアートリンクの氷面は、仮設でありながら都市の日常に根を張る、小さな庭のような存在だとtamari architectsは語る。会期を終えて役目を終えた樹脂のかけらは、まちの人の手に渡り、それぞれの暮らしの中で新しい居場所を見つけていくという。素材が単なる装飾で終わらず、街と人へつながっていく循環性こそ、今回の演出が持つ独自の視点である。
開催期間は2026年11月28日(土)から2027年2月14日(日)までの78日間で、2027年1月13日(水)は施設点検のため休場となる。入場料は前期(11月28日〜1月3日)が大人2,000円、3歳〜高校生1,200円(ともに貸靴付)、後期(1月4日〜2月14日)は大人1,700円、3歳〜高校生1,200円(ともに貸靴付)で、付添観覧料は300円となっている。開催時間は時期によって異なるため、来場前に公式サイトで確認しておきたい。
冬の横浜を代表する恒例行事でありながら、毎年異なるアーティストによって姿を変えるアートリンクは、同じ場所に何度でも足を運びたくなる企画である。氷上を滑る体験と、素材がつくる光と影の風景、そしてそのかけらが街へ循環していく物語まで含めて味わいたい人には、今シーズンもぜひ訪れてほしい一期一会の空間である。
アートリンク in 横浜赤レンガ倉庫『Ice Coming Together』
開催期間:2026年11月28日(土)〜2027年2月14日(日)(78日間)※2027年1月13日(水)は施設点検のため休場
開催場所:横浜赤レンガ倉庫 イベント広場(横浜市中区新港1-1)
開催時間・入場料【前期】2026年11月28日(土)〜2027年1月3日(日):平日13:00〜21:00、土日11:00〜21:00(12月19日(土)〜12月25日(金)は11:00〜22:00、12月28日(月)〜1月3日(日)は11:00〜19:00)/大人2,000円(貸靴付)、3歳〜高校生1,200円(貸靴付)、付添観覧料300円
開催時間・入場料【後期】2027年1月4日(月)〜2月14日(日):平日13:00〜19:00、土日祝11:00〜20:00/大人1,700円(貸靴付)、3歳〜高校生1,200円(貸靴付)、付添観覧料300円
アーティスト:tamari architects(たまりアーキテクツ)
主催:横浜赤レンガ倉庫(公益財団法人横浜市芸術文化振興財団・株式会社横浜赤レンガ)
企画制作:公益財団法人横浜市芸術文化振興財団
公式サイト
https://akarenga.yafjp.org/event/art_rink_2026_2027/