ITEM | 2026/10/05

灯りと木が呼吸する、ひとつの部屋。
職人たちが紡ぐ暮らしの風景

マルニ木工とレ・クリントが初共演、東京・日本橋で10月22日開幕

FINDERS編集部

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家具と照明、ふたつの職人ブランドが初めて同じ部屋をつくる

一脚の椅子と一つの灯りが並ぶだけで、部屋の空気は変わる。広島の家具メーカー「マルニ木工」と、デンマークの照明ブランド「レ・クリント」が、それぞれの職人技を一つの空間に持ち寄る初めての展示イベントを開催する。会期は2026年10月22日(木)から11月3日(火・祝)まで(平日火・水を除く)、会場はマルニ木工の直営店maruni tokyo(東京都中央区東日本橋)である。

マルニ木工は2026年6月からレ・クリントの取り扱いを始めており、今回はその取り組みの集大成ともいえる展示となる。会場には、2026年6月に発売されたレ・クリントの新シリーズ「コーア・クリント レガシー」「ソフトリー プリーテッド」などの主力商品と、マルニ木工のMARUNI COLLECTIONが並ぶ。

空間演出を手掛けるのは、インテリアから雑貨、ファッションまで幅広く活動するスタイリストの長坂磨莉氏である。リビングルームやダイニングルームを模した会場で、家具とあかりが調和した暮らしの風景を作り上げる。単なる商品の陳列ではなく、実際の生活動線の中で両ブランドの世界観を体感できる構成になっている。

「コーア・クリント レガシー」は、デンマークモダン家具デザインの父と称される建築家コーア・クリントと、彼が1944年に手掛けたモデル101への敬意から生まれたシリーズである。「ソフトリー プリーテッド」は、レ・クリントとのコラボレーション30周年を迎えたデザイナーのフィリップ・ブロ・ルドゥヴィセンが手掛け、ブランドの象徴であるプリーツ構造を踏襲しながらフェルト素材を採用した新しい表現である。開催時間は平日11:00〜18:00、土日祝10:00〜18:00となっている。

Kaare Klint Legacy
Softly Pleated

トークと実演で見えてくる、ふたつのブランドの職人魂

会期中の2026年10月24日(土)14:00からは、特別企画としてクラフトマンシップをテーマにしたトークイベントが開かれる。登壇するのは、マルニ木工代表取締役社長の山中洋氏と、レ・クリント社クリエイティブ・マネージャーのアイサ・ドーン・ホワイト・イェンセン氏である。ファシリテーターは、デジタルメディア『Design Angle』編集長の木熊太郎氏が務める。

トークに続いては、レ・クリント社の職人が登壇し、1枚のプラスチックシートからブランドの象徴であるプリーツシェードを折り上げるデモンストレーションが行われる。均一なプリーツを手作業で生み出す工程を間近で見られる機会は多くなく、量産品では味わえない手仕事の精度を確認できる場となる。

定員は30名、参加費は無料で、事前申込制の先着順である。申込はmaruni tokyoの予約専用サイト「E-VE!」で受け付けており、参加者にはレ・クリントのオリジナルサコッシュがプレゼントされる。

山中 洋 マルニ木工 代表取締役社長
1994 年明治大学商学部を卒業後に渡米。1998 年米国オールドドミニオン大学経営大学院を卒業後に帰国し、1999 年株式会社マルニ(現 株式会社マルニ木工)に入社。入社後まもなく英国の提携工場にて家具製造の基礎を学ぶ。帰国後はマルニ木工の営業職を経て社内の様々な機能改革に従事し、「MARUNI COLLECTION」、「MARUNI60」等、外部デザイナーとの企画を積極的に推進。ブランド戦略や商品企画、セールスプロモーションの構築に携わり現在に至る。2021年株式会社マルニ木工代表取締役社長に就任。
アイサ・ドーン・ホワイト・イェンセン(Isa Dawn Whyte Jensen)レ・クリント社 クリエイティブ・マネージャー
ロンドン出身。コペンハーゲンのショップ勤務からスタートして以来、20年近くにわたってブランドを牽引。デザインを通じて人道支援を行う「The Love & Light Project」の発起人でもある。現在は夫でレ・クリント社CEOのキム・イェンセンとデンマークに在住し、現役のジャズシンガーとしても活動する。
木熊 太郎  Design Angle 編集長
IT企業に勤務後、出版社のデジタル化に貢献。『VOGUE JAPAN』『GQ JAPAN』でWebサイトの編集、動画制作、SNS運用。マガジンハウス『Casa BRUTUS』のデジタル化、同社デジタル戦略室を経て、2026年3月まで『ELLE DECOR』日本版編集長を務めた。2026年夏、デジタルメディア『Design Angle』をローンチ。日本インダストリアルデザイン協会「デザインミュージアムセレクション」特別審査員を務めている。

100年近い歴史を持つ2ブランドが、今このタイミングで手を組む理由

マルニ木工は1928年に広島で創業し、木と向き合う「工芸の工業化」をモットーに、職人の手作業と機械加工を融合させた家具づくりを続けてきた。2008年からはプロダクトデザイナーの深澤直人氏とともにMARUNI COLLECTIONを展開し、現在は世界30の国と地域・89店舗で製品を扱う。

一方のレ・クリントは1943年にデンマークで設立された照明ブランドである。1901年に建築家P.V.イェンセン=クリントが日本の折り紙をヒントに考案したプリーツシェードを原点とし、現在もデンマークでの職人による手仕事での製造を守り続けている。木と向き合い続けてきたメーカーと、光と向き合い続けてきたメーカー。拠点も歴史も異なる2社が、ものづくりに向き合う姿勢という一点で重なり合うところに、今回のコラボレーションの意味がある。

家具や照明をスペックや価格だけで選ぶのではなく、つくり手の時間や技術に触れながら暮らしの道具を選びたい人にとって、会場で過ごすひとときは新しい選び方のヒントになるはずだ。特別企画のトークと実演は事前申込制のため、関心のある人は早めに申込専用サイトを確認しておきたい。


レ・クリントのある暮らし maruni x LE KLINT

会場:maruni tokyo(東京都中央区東日本橋3-6-13)

会期:2026年10月22日(木)〜11月3日(火・祝)(平日火・水を除く)

開催時間:平日11:00〜18:00/土日祝10:00〜18:00

特別企画:2026年10月24日(土)14:00〜
クラフトマンシップをテーマにしたトークイベント&デモンストレーション
(定員30名・参加費無料・事前申込制・先着順)

申込方法:maruni tokyo予約専用サイト「E-VE!」

主催:maruni tokyo


公式サイト
https://www.maruni.com/