EVENT | 2024/07/19

日本科学未来館の新企画 「地震のほしをさぐる」 が 8月1日(木)より開催

2024年8月1日(木)~9月9日(月)に開催

FINDERS編集部

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巨大地震の謎をさぐる海洋科学掘削調査と、航海に挑む人々に迫る

日本科学未来館は、研究開発の 「いま」 を見せるシリーズ 「Mirai can NOW (ミライキャンナウ)」 の第7弾として、特別企画 「地震のほしをさぐる ―地球深部探査船 「ちきゅう」 再び東北沖7,000mの深部へ!」 を8月1日(木)~9月9日(月)に開催します。

地球のダイナミックな活動のひとつ、地震。本企画では、地震のメカニズムの解明に貢献する探査船 「ちきゅう」 に着目し、世界最高レベルの科学掘削能力を持つ 「ちきゅう」 の特徴を実物や模型などで展示する。また、東北地方太平洋沖地震の震源域での掘削調査で得られた研究成果や、今年9月から実施予定の新たな研究航海も紹介する。さらに、「ちきゅう」 に乗船する研究者やクルーにも注目、謎の多い地震のメカニズムの解明に挑む人々に迫る。

「ちきゅう」 は、海底を掘り進めることで堆積物や岩石などを含む地質試料(コアサンプル)を直接採取することができる探査船。船を運用する海洋研究開発機構(JAMSTEC)は、東北地方太平洋沖地震発生の翌2012年に 「ちきゅう」 で震源域の迅速な掘削調査を行い、巨大地震について研究を進めてきた。また今年9月には、まだ解明されていない謎に迫るため再び東北沖で調査航海も行う予定だ。

また期間中の8月31日(土)には、「ちきゅう」 で東北地方太平洋沖地震の研究を進めてきた研究者と、今年9月から実施予定の新たな掘削調査に挑むメンバーを招き、来館者とともに応援メッセージを届けるイベントも開催される予定だ。

展示の見どころ

世界最高の科学掘削能力を誇る 「ちきゅう」 を体感する

掘削ツールの先端に取り付けられる 「ドリルビット」 や、100分の1サイズの 「ちきゅう」 の模型などから、 「ちきゅう」 の仕組みを紹介。また、潮流や強風に負けずに船の位置や姿勢を保つためのプロペラ推進器 「アジマススラスタ」の実物大グラフィックも展示。外径約4.6メートルもある装置の大きさを目の当たりにすることで、世界最大の科学掘削船のスケールを実感できる。

さらに、「ちきゅう」 の大きな特徴でもある、船体の中央にそびえ立つ 「デリック」(掘削やぐら)と呼ばれる巨大なタワーの画像を背景に写真を撮ることができるフォトブースも設置。ヘルメットやキャプテン帽を被り、調査研究に挑む 「ちきゅう」 のクルーになりきって記念撮影をすることができる。

「ちきゅう」 の全景 (画像提供:海洋研究開発機構(JAMSTEC))
「ちきゅう」のアジマススラスタ (画像提供:海洋研究開発機構(JAMSTEC))
「ちきゅう」の100分の1スケール模型 (画像提供:海洋研究開発機構(JAMSTEC))

これまでの調査結果と新たなミッションを知る

東北地方太平洋沖地震発生から3日後の2011年3月14日、海洋研究開発機構(JAMSTEC)は震源域の緊急調査を開始。会場では2012年の 「ちきゅう」 での迅速な掘削調査からわかった巨大地震の全容や、「ちきゅう」 が今年から新たに挑む調査航海の内容を紹介する。

巨大探査船の中で働く人々に迫る

「ちきゅう」 には、研究者だけでなく、掘削作業や船の運航、乗組員の生活を支えるさまざまなクルーが乗船する。巨大探査船内で一丸となり航海に挑む人々をパネル展示で紹介するとともに、クルーたちへの質問や応援メッセージなどを投稿できるコーナーを設ける。


開催概要

地震のほしをさぐる ―地球深部探査船 「ちきゅう」 再び東北沖7,000mの深部へ!

開催期間:2024年8月1日(木)~9月9日(月) ※9月3日(火)は休館
会場:日本科学未来館 1階 シンボルゾーン
参加費:無料  ※常設展や特別展、ドームシアターの鑑賞は別途料金が必要
主催:日本科学未来館
協力:国立研究開発法人海洋研究開発機構(JAMSTEC)
イベントページ:https://www.miraikan.jst.go.jp/events/202408013535.html