CAREER | 2025/12/18

意外!?Z世代の離職防止に最も効いたのは 「月1回の飲み会」 だった?!

Z世代ブルーワーカー326名調査で見えた、人的資本では測れない「関係性投資」のリアル

FINDERS編集部

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Z世代は“飲み会そのもの”を嫌っているわけではない

若者は飲み会を嫌う。そんなイメージが定着して久しい。しかし、その常識を覆す調査結果が明らかになった。 Z世代ブルーワーカーを対象に行われた調査で、離職防止に最も効果があったのは「月1回の飲み会」だったのである。調査を実施したのは、株式会社JITSUGYO。同社は全国の中小・中堅企業で働くZ世代ブルーワーカー326名を対象に、職場での飲み会の開催頻度と、今後1年間その職場で働き続けたいかという就業継続意向の関係を調べた。結果として浮かび上がったのは、単なる福利厚生やスキル支援といった人的資本だけでは説明できない、職場の「関係性」が持つ力だった。

就業継続意向が最も高かったのは、月1回前後の飲み会が開催されている職場で、継続意向率は64.3%に達した。一方、飲み会などの交流が一切ない職場では、その数値は26.9%まで落ち込む。年1回でも飲み会が開催されている場合、継続意向は約1.8倍に向上するという結果も示されている。この数字は、Z世代が飲み会そのものを嫌っているわけではないことを示唆している。

過去1年間に職場で開催された飲み会の頻度 (本人の参加不問)
飲み会の開催頻度で変わる「働き続けたい」割合 
(縦軸:飲み会の開催頻度/横軸:今後1年間、今の職場で働き続けたいと回答した割合)
飲み会の開催有無で変わる「今後も働きたい」割合
(縦軸:飲み会の開催有無/横軸:今後1年間、今の職場で働きたいと回答した割合)

企業成長において人的資本の重要性が語られることは多い。スキル開発や評価制度、柔軟な働き方などは、その代表例だ。しかし今回の調査は、働き続けたいという感情が、人と人との関係性の質、すなわち「関係資本」に大きく左右されることを明確に示した。

日常業務の中では、業務連絡や最低限のコミュニケーションに終始しがちである。飲み会のようなリアルな場では、仕事観や価値観、個人の背景といった、普段は共有されにくい情報が自然と交わされる。その積み重ねが、相談のしやすさや相互理解を生み、心理的安全性の向上につながっていく。

Z世代ブルーワーカーにとって、職場の関係性は就業継続を判断する重要な軸であり、その「入口」として飲み会が今なお有効であることが、今回のデータから読み取れる。Z世代は仕事とプライベートを切り分け、飲み会を敬遠する世代だと言われることが多い。しかし調査結果を見る限り、拒否されているのは飲み会そのものではない。問題視されているのは、目的のない飲み会である。上司の愚痴や噂話が中心となり、関係性を消耗させる場になってしまえば、逆効果になる。

一方で、関係構築という明確な役割を持った飲み会は、Z世代にとっても価値ある時間として機能する。実際、飲み会がまったく開催されていない職場では、「この職場で働き続けたいと全く思わない」と回答した割合が最も高くなっている。交流の場がないこと自体が、関係性を築く機会損失になっているとも言える。

働きやすさは時間で測るもの、という価値観は変わりつつある。Z世代ブルーワーカーにとって重要なのは、働きがいを支える人間関係の質である。月1回という頻度は、多すぎず少なすぎず、関係性を保つための現実的なラインだ。現場で人とのつながりを切り離しにくいブルーワーカーにとって、このリズムが心理的安全性やウェルビーイングの向上につながる。離職防止の鍵は、ワークライフバランスだけでなく、職場におけるリレーションシップバランスをどう設計するかにある。その視点が、いま企業には求められている。


「Z世代ブルーワーカーの職場に関する調査」
調査実施主体:株式会社JITSUGYO
実施期間:2025年9月8日~15日
有効回答数:326人
調査方法:インターネット調査 (Surveroidを利用 https://surveroid.jp/)
対象:全国のZ世代ブルーワーカー (20~29歳)
職種:建設・運輸・製造・鉄鋼
規模:10~500名の中小・中堅企業

株式会社JITSUGYO
https://www.jitsugyo.jp/