BUSINESS | 2026/07/30

人口を奪い合わない発想へ、琴平発「四国シェアサミット2026」開幕

香川・琴平で9月12〜13日開催、3年ぶりの中四国最大級シェア会議

FINDERS編集部

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「人口を奪い合わない」という発想、琴平が仕掛ける二地域居住のまちづくり

移住者を奪い合うのではなく、一人が複数の地域と関わりながら暮らす。そんな「人口をシェアする」考え方を武器に、香川県琴平町が新しいまちづくりに動き出す。2026年9月12日・13日、町全体を会場にしたカンファレンス「四国シェアサミット2026 in 琴平」が3年ぶりに開催され、全国から40名を超える実践者が集まる。

香川県琴平町では、この考え方に基づいた「二地域居住」のまちづくりがすでに進められており、国土交通省などが推進する「全国二地域居住等促進官民連携プラットフォーム」の事例としても紹介されている。都市と地方に生活拠点を持つ「二地域居住」、移住でも観光でもなく地域と継続的に関わる「関係人口」、資産やスキルを分かち合う「シェアリングエコノミー」。これら三つの概念を軸に、こんぴらさんの門前町として旅人を迎え続けてきた琴平が、新しいまちづくりに挑む。

2023年以来3年ぶりとなる今回のテーマは「観光から関係へ」。前回掲げた「公助から共助へ」というテーマを引き継ぎながら、琴平を「一度訪れて終わりの観光地」から「何度も帰ってきて、役割を持って関わる町」へと変えていくことを目指している。

石山アンジュ氏の基調講演と「共助の哲学」を語るメインセッション

9月12日午前には、一般社団法人シェアリングエコノミー協会 代表理事の石山アンジュ氏が基調講演に立つ。デジタル庁のシェアリングエコノミー伝道師も務める石山氏は、著書『シェアライフ』に続き新著『多拠点ライフ』を刊行したばかりで、自身も東京と大分で二拠点生活を実践する当事者でもある。

石山アンジュ氏(一般社団法人シェアリングエコノミー協会 代表理事) 

続くメインセッション「共助の哲学から考える二地域居住・関係人口」には、多拠点生活サービス「ADDress」を運営する佐別当隆志氏、移住・関係人口促進サービス「SMOUT」を手がける面白法人カヤックの中島みき氏、地域DMCとして琴平でAIオンデマンド交通やコワーキング施設を展開する琴平バスの楠木泰二朗氏らが登壇する。

旅・働き方・コミュニティ通貨・地域交通と異なる領域から地域に関わってきた実践者が一堂に会し、琴平や鎌倉といった具体的な地名を交えながら「人口をシェアする」まちづくりの実現方法を議論する構成だ。

会期中には「シェア×旅」「シェア×働き方」「シェア×地域の人事部」「シェア×表現活動」「シェア×ローカルゼブラ」「シェア×教育・探究」という6つの分科会が町内2会場で開かれ、全国40名を超える実践者が登壇する。夜には琴平で進行中のプロジェクトを紹介するライトニングトーク形式の交流会も予定されている。

2日目には特別セッション「シェア×コミュニティ」に続き、参加者全員で「琴平で何を実装するか」を話し合うワールドカフェが行われる。サミットは議論を交わすだけで終わらせず、開催後には「二地域居住・関係人口の受け入れガイド」づくりなど、琴平の具体的なプロジェクトとして実装していくことを目指しているという。

複業やワーケーションが働き方の選択肢として広がるいま、一つの地域に縛られず複数の場所と関わりながら生きるヒントを探している読者にとって、琴平が試みる「人口をシェアする」まちづくりは、自分自身の地域との関わり方を考え直すきっかけになる2日間である。


四国シェアサミット2026 in 琴平
テーマ:観光から関係へ

日程:2026年9月12日(土)〜13日(日)(前夜祭: 9月11日(金)18:00〜)

会場:琴平町公会堂(主会場)ほか、てんてこ舞、Kotori Coworking & Hostel KOTOHIRA、HAKOBUNEビルなど町内各所

参加費:無料(交流会のみ一人5,000円・ブッフェ形式ワンドリンク付き)

主催:四国シェアサミット実行委員会
共催:一般社団法人シェアリングエコノミー協会
事務局:琴平バス株式会社・株式会社パソナ地方創生・株式会社パソナJOB HUB


公式サイト
https://shikoku-share.com/

参加申込(Peatix)
https://shikokusharesumit2026.peatix.com