学びと祈り、そして歴史を雪に刻む。
2026年2月4日(水)から11日(水・祝)まで開催される 「2026さっぽろ雪まつり」 は、冬の風物詩という枠を超え、北の大地が育んできた知と歴史、そして人と自然の関係性を、雪という素材で立体的に描き出す場である。なかでも大通会場は、街の中心で巨大雪像と向き合える舞台だ。2026年は、「学び」 「祈り」 「歴史」 という三つの軸が際立つ大雪像が揃い、鑑賞の体験がより立体的になる。
大通7丁目のHBC広場に登場するのは、北海道大学創基150周年を記念した 「北海道大学 古河講堂」 の大雪像。1909年に建てられ、現在も残るフランス・ルネサンス風の学舎は、白亜の外壁やマンサード屋根、正面中央の玄関ポーチなど、意匠そのものが見どころだ。陸上自衛隊北部方面システム通信群が制作を担い、実物の約2分の1スケールで、細部まで雪で再現する。テーマとして掲げられる 「光は、北から」 は、北海道の学びの原点を示す言葉であると同時に、未来へ向けた視線を雪像に重ねる装置にもなっている。
大通4丁目のSTV広場では、さらに時代を遡り、縄文の精神に焦点を当てる。大雪像のタイトルは 「祈り〜縄文からのメッセージ〜」 。中心に据えられるのは、国宝 「中空土偶」、愛称 「茅空 (カックウ)」 である。森の恵みを象徴する木々や鹿、海や川の恵みを示す水の流れ、そして狩りをする縄文人の姿を組み合わせ、「人は自然の一部」 という思想を雪で表現する構成だ。便利さを追い求める現代に対し、自然への感謝という原点を思い出させる雪像であり、雪という 「空からの恵み」 を通して、人と自然の距離を測り直す体験へとつながっていく。
大通8丁目の 「雪のHTB広場」 にそびえるのは、会津若松のシンボル 「会津 鶴ヶ城」。赤瓦の天守で知られる名城は、再建60周年という節目を背景に、雪像として札幌の中心へやって来る。制作では 「アイスブロック工法」 と呼ばれる技術を用い、細かなパーツを貼り付けて精緻な造形を作り込むという。さらに隣には 「会津の宝ブース」 が設けられ、特産品や郷土料理、そして日本酒など、雪像鑑賞の余韻を食文化へと接続する導線も用意される。雪の城を見上げたあとに、その土地の味わいに触れる流れは、旅としての満足度を底上げするはずだ。
加えて、雪像を背景にした新たな参加型企画も行われる。ライブ配信アプリ 「17LIVE (イチナナ)」 では、雪まつり会場の特別ステージ出演をかけたオーディションイベント 「大雪像の前で歌おう!!さっぽろ雪まつり出演権争奪戦!!」 なども開催される。
2026年のさっぽろ雪まつりは、2026年2月4日(水)から11日(水・祝)までの8日間開催される予定だ。イベントの最新情報や詳細は、公式サイト をチェックしてほしい。
2026 さっぽろ雪まつり
開催期間:2026年2月4日(水)~11日(水・祝)
会場:大通会場、つどーむ会場、すすきの会場
公式サイト
https://www.snowfes.com/