強力な抗酸化能と血流改善作用をもつ 「カシス」
日本人にはあまりなじみのない 「カシス」 ですが、実は 「カシス」 が太陽の紫外線から身を守るため作り出す 「カシスアントシアニン」 という抗酸化物質には、強力な抗酸化能とともに血流改善作用がみとめられているほか、さまざまな効能があると言われています。
一般社団法人日本カシス協会は、そんな 「カシス」 の効能を広めるために、産学官の協働で設立された協会で、より多くの人々に 「カシス」 を生活に取りいれ、健康とキレイの両方を手に入れられるよう、カシス産業、カシス文化の確立を目指して活動している団体です。本連載では、その協会の役員を務めるいわゆる 「カシスマスター」 の先生たちが毎回登場、 「カシス」 の機能性や可能性について紹介していきます。
「カシス」って何モノ?
皆さんは、そもそも 「カシス」 と聞いて何を思い出されますか?
「お酒・・?」 そうですね、日本カシス協会が発足した2008年当時は、多くの方がお酒の名前だと思っていました。
実は 「カシス」 は、果物です。カシスの果実は、直径約1センチのつややかな黒い実で、そのまま食べると甘酸っぱいのが特徴です。ヨーロッパやニュージーランドでは、ジュースやジャムなどに加工され日常的に親しまれてきました。
「カシス」 という名称はフランス語で、和名は 「黒フサスグリ」、英名では 「ブラックカラント」。正式な植物学上の分類は 「ユキノシタ科スグリ属フサスグリ亜種」 で北ヨーロッパが原産とされています。元々1800年代のフランスでは、嗜好品ではなく、万能民間薬として利用されてきました。現在わが国では青森が第一の産地となっています。
現代人の救世主 「カシス」
2009年の発足以来、一般社団法人日本カシス協会では、「カシス」 の機能性などを広くPRしてきました。その甲斐あってのことか、少しずつ万能薬としての 「カシス」 が注目されるようになってきました。ただこれは、現代人が日々ストレスに曝され、とくにデジタル端末などの普及により、老若男女問わず多くの人々が目を酷使し負担をかけていることも影響していると思われます。
「カシス」 に含まれる 「カシスアントシアニン」 の血流改善機能は、人の眼の毛様体筋に届いて、血流を改善。人の眼は、眼球の水晶体で受けた画像を網膜に映し出すことによって見えており、その水晶体の厚みを変えることでピントを合わせています。ただ、そのピント調節を司る毛様体筋という筋肉は使いすぎると血流が悪くなり、所謂「凝った」状態になって、ピント調節が上手くできなくなってしまいます。そのような状態で、「カシスアントシアニン」 を取り入れることで、血流を上げ、コリをほぐしていくことができます。まさに 「カシス」 は、日々パソコンやスマホと眼に負担を強いる現代人とって必須の食品と言えるのではないでしょうか。
そのほか、「カシス」 の実には豊富な栄養素が含まれており、例えばビタミンCはオレンジの約3倍、ミネラルなどもバランスよく豊富に含まれています。
7月23日は 「カシスの日」
さて、まもなく7月23日は、「カシスの日」 です。これは 「カシス」 の収穫が、夏の暑い時期に行われることと、一般社団法人日本カシス協会が設立された翌年の2009年の大暑が7月23日だったことを受けて記念日登録をしたものです。
ぜひこの 「カシスの日」 やこの連載をきっかけに、FINDERSの読者の皆さんが 「目の健康」 について考えていただくとともに、「カシス」 の機能性や可能性について知っていただく機会となれば幸いです。
次回は一般社団法人日本カシス協会 会長の日比野佐和子先生により、「美容領域におけるカシスの効能」 についてお届けします。
一般社団法人日本カシス協会
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