誰よりも速く要救助者の元へ ーライフセービングの本場、オーストラリアで世界一に
公益財団法人日本ライフセービング協会は、オーストラリア・ゴールドコーストで開催されたライフセービングの世界選手権大会、Lifesaving World Championships (2024LWC2024)へ日本代表選手団を派遣しており、9月1日の最終日に行われたオープンカテゴリーのビーチフラッグス男子で、オープン日本代表選手の堀江星冴選手が自身初優勝、金メダルを獲得した。
堀江星冴(ほりえ
1994年生まれ、勝浦ライフセービングクラブ所属。今年、4月にオーストラリアで開催されたAUSSIES(全豪サーフライフセービング選手権大会)でも、ビーチフラッグスで日本人として初優勝を飾っている。6月に日本代表選手として選考され、ライフセービング世界選手権大会 Lifesaving World Championships は初出場。初めての世界選手権で初優勝を飾った。
この日のためにとてつもない努力とトレーニングを重ねたと言う堀江選手は「家族と応援してくれている仲間に感謝したい。初出場ということもり、準決勝までは緊張で体も硬かった。しかし決勝レースでは、4月に優勝した全豪選手権大会のことを思い起こして、気持ちを切り替えてよい状態に持っていけた。」とコメント。
過去にもメダル獲得の多いビーチフラッグス
堀江星冴選手が生まれた1994年の世界選手権大会で、日本代表選手が初めてビーチフラッグスで金メダルを男女共に獲得している。その女子金メダリスト遊佐雅美が、今回、日本代表選手のコーチとして現地入りしていた。遊佐コーチは世界選手権大会で、過去に4度のビーチフラッグス金メダルを獲得している。現役競技選手でもある遊佐コーチは、心身ともにベストなコンディションでレースにのぞめるよう、豊富な経験を活かした丁寧な指導を心がけている。さらにオープン日本代表監督の植木将人は、自身が日本代表選手だったときに銀メダル獲得で終えており、チーム全体を率いるのと同時に、ビーチフラッグスの結果に注視していた。(男子)金メダルの堀江星冴をはじめ、(女子)第3位の石黒七都、(男子)第4位森下広大と、ビーチフラッグス出場3選手が全員8位入賞を果たすこととなった。
ビーチフラッグス競技
~うつ伏せの状態から反転し、フラッグ(バトン)を奪い合うビーチ競技~
20m離れたバトンラインに背を向けうつ伏せになり、競技者より少ない数で置かれたフラッグ(バトン)を奪い合うビーチの花形競技。テレビ番組等でもお馴染みとなり、ライフセービングスポーツで最も知名度がある。四方を囲まれたコートの中で静寂と歓喜が繰り返され、ライフセーバーに欠かせない体力・スピード・判断力、そして集中力が問われる。
ライフセービング競技
ライフセービング競技は、レスキュー活動のための救助技術や体力の維持・向上を目的としているため、その種目要素は実際の救助活動をシミュレーションしたものがベースとなっている。国際ライフセービング連盟(ILS)は、2032年ブリスベンオリンピック競技大会でライフセービング競技の採用を目指すことを表明している。
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https://ls.jla-lifesaving.or.jp/lifesaving-sports/jla-high-performance-program/jhpt-lwc2024/