EVENT | 2026/03/25

深海のアイドル 「メンダコ」 の展示を開始
サンシャイン水族館で貴重な姿を公開

サンシャイン水族館 ゾクゾク深海生物2026

FINDERS編集部

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生きたままの採集に成功!今しか見られないメンダコの姿を間近で観察できる

東京・池袋の サンシャイン水族館 は、開催中のイベント 「ゾクゾク深海生物2026 これまでの歩み」 において、3月18日(水)より メンダコ の展示を開始した。3月17日(火)に行われた深海生物採集で、複数個体のメンダコが採集されたことを受けての展示となる。

メンダコは水深200~1000mの深海に生息するタコの仲間。円盤のような体と、耳のように見えるヒレをパタパタと動かして泳ぐ姿から 「深海のアイドル」 とも呼ばれる存在だ。一方で、その生態には未解明な部分も多く、知られているようで知られていない生き物でもある。

今回展示されている個体は、静岡県・駿河湾での深海底曳き網漁に同乗し、混獲された中から生きた状態で採集されたものだ。メンダコは体が非常に柔らかく、網にかかるだけで傷ついてしまうことも多い。さらに深海からの急激な環境変化によって衰弱するケースも少なくない。そうした中で、船上でのケアや慎重な輸送を経て、水族館での展示に至っている。

飼育スタッフは「生きている状態での観察だからこそ分かる行動や、新たな発見がある」とし、長期飼育と生態解明に向けた取り組みにも意欲を見せる。来場者に対しても、貴重な姿を届けることを目指すとしている。

サンシャイン水族館ではこれまでも、漁師の協力のもと深海底曳き網漁に同行し、混獲された深海生物の展示を行ってきた。長年の飼育・展示の知見を活かしながら、深海生物の調査・研究を進めるとともに、生きた姿を通じて来場者の興味を喚起する取り組みを続けている。

なお、メンダコの展示は生体の状態により予告なく中止となる可能性がある。観察できる期間が限られることも予想されるため、関心のある来場者にとっては貴重な機会となりそうだ。現在開催中の「ゾクゾク深海生物2026 これまでの歩み」は、今年で10回目を迎える深海イベントである。ミドリフサアンコウやタカアシガニなど、これまでの展示を彩ってきた生物が一堂に集まるほか、「未利用魚」に焦点を当てた展示や、バックヤードを巡るツアーなども展開されている。

ミドリフサアンコウ 生体展示
記念すべき10回目の開催となる本イベントでは、ミドリフサアンコウやタカアシガニといったこれまでイベントの目玉生物として登場した生き物たちが一挙大集合。
美味しくてもサイズが規格外であったり、見た目が悪い、知名度が低いなどの理由により、市場で利用されない「未利用魚」に焦点を当てたコーナーも展開する。

深海という未知の世界を身近に感じられる同イベントにおいて、今回のメンダコ展示はその象徴的な存在となりそうだ。

メンダコ

生息域:相模湾~東シナ海
生息水深:200m~1,000m

約20cm程の大きさで、パタパタと動く耳のように見えるヒレやスカートのようにも見える腕と腕の間の鰭膜(きまく)が特徴的。体全体で泳ぐ。吸盤は1列並び、墨袋を持っていないので、墨を吐くことはできない。

※マダコやミズダコなどの吸盤は2列で並び、墨袋を持っている。


ゾクゾク深海生物2026 これまでの歩み
日時:開催中~5月10日(日)
時間:10:00~18:00 ※最終入場は終了30分前
料金:サンシャイン水族館の入場料のみ

公式ウェブサイト
https://sunshinecity.jp/file/aquarium/zokuzoku_deep_sea/