EVENT | 2026/06/16

伊勢丹新宿店でソニーの新解釈こけしを販売・展示、鳴子こけし工人と共創

桜井こけしの工人・櫻井尚道氏と協働し、纏う、装う、灯るなど多様な作品を展開

FINDERS編集部

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インハウスデザイナーの創造性を、伝統工芸の新たな価値づくりへ

ソニーグループ株式会社およびソニーデザインコンサルティング株式会社は、伊勢丹新宿店で開催される販売・展示会 「ソニーと富士フイルムのデザイナーがうみだした、まだ誰も見たことのないこけしたち」 に参画する。

本展示会は、株式会社電通 「Future Creative Center」 と伊勢丹新宿店が推進する 「IN-HOUSE→SOCIAL DESIGN UNIT」 の企画の一つである。企業のインハウスデザイナーやクリエイティブ人材が持つ専門スキルや創造性を生かし、その力を社会課題の解決につながる商品開発へと展開していくプロジェクトとして立ち上げられた。

第一弾となる今回は、ソニーと富士フイルム株式会社のデザイナーが参加する。日頃手がけている製品やサービスとは異なる領域として、伝統工芸の 「こけし」 をテーマに、それぞれの視点から新たな作品を制作。会期中、伊勢丹新宿店で販売・展示される。

ソニーのデザイナーたちは、鳴子こけしを代々手がける 「桜井こけし」 のものづくりに触れ、工人である櫻井尚道氏との対話を重ねてきた。伝統こけしの本質を尊重しながら、現代の感性や新たな用途を取り入れた表現を探求。既存のこけしに新しい価値を加える試みは、伝統的な技法や制作過程から着想を得たものづくりへと発展し、伝統と創造性が交差する作品群へと結実した。

今回発表される 「纏うこけし」 は、工人の筆づかいをシルクスカーフに織り込んだ作品である。赤、黒、緑、彩の全4柄で展開され、描彩は桜井こけしが提供し、製造は富岡シルクが担う。こけしの表情や線の美しさを、身にまとうものとして再解釈した作品だ。

「装うこけし」 は、伝統的な 「桜井こけし」 に洋服をまとわせ、新たな表情を引き出した作品である。こけしの原材料であるミズキの草木染、藍、桜色の3色をベースに、グラデーションを含む8パターンで展開する。こけし本体は桜井こけし、ニットはマイトデザインワークスが制作している。

こけし作りの工程で生まれる端材に着目したのが、アップサイクルによるコマ 「廻るこけし」 である。大・中・小の3サイズが用意され、制作過程で生じる素材に新たな役割を与えることで、ものづくりの循環にも目を向けている。

さらに、鳴子こけしの伝統的な形状4種をモチーフにした器 「承けるこけし」 も展開する。工人の歴史や、ろくろで木地を挽く工程に着想を得たもので、4型それぞれを描彩と墨の2色で展開する。同じく伝統的な形状をもとにした 「灯るこけし」 は、ペンダントライトとして制作された。照明部分の製造は村上工作所が担い、日常空間の中でこけしの形や手仕事の痕跡を感じられる作品となっている。

ソニーは、創業間もない時期からデザインの重要性を認識し、1961年にデザイン室、現在のクリエイティブセンターを設立した。プロダクト、エンタテインメント、金融、モビリティなど、ソニーグループの多岐にわたる事業領域でデザインとブランディングを担ってきた。今回の取り組みは、そうしたデザインの知見を伝統工芸の現場と結びつけ、文化的価値の創造へと広げる試みでもある。

伝統工芸を現代的に更新するのではなく、工人の手仕事や制作過程にある意味を丁寧に読み解き、そこから新しい用途や表現を導き出す。伊勢丹新宿店での販売・展示は、こけしという身近でありながら奥深い工芸品を、あらためて現在の暮らしやデザインの視点から見つめ直す機会となりそうだ。

「纏うこけし」
工人の筆づかいが織り込まれたシルクスカーフ。赤、黒、緑、彩の全4柄で展開。
描彩提供:桜井こけし
製造:富岡シルク
デザイン:ソニーグループ、ソニーデザインコンサルティング
「装うこけし」
伝統的な「桜井こけし」に洋服をまとわせ、新たな表情を引き出した作品。こけしの原材料であるミズキの草木染、藍、桜色の3色をベースに、グラデーションを含む8パターンで展開。
製作(こけし):桜井こけし
製作(ニット):マイトデザインワークス
デザイン:ソニーグループ、ソニーデザインコンサルティング
「廻るこけし」
こけし作りの工程で生まれる端材をアップサイクルしたコマ。大・中・小の3サイズを用意。
製作:桜井こけし
デザイン:ソニーグループ、ソニーデザインコンサルティング
「承けるこけし」
工人の歴史や、ろくろで木地を挽く工程に着想を得て、鳴子こけしの伝統的な形状4種をモチーフにした器。4型それぞれを、描彩と墨の2色で展開。
製作:桜井こけし
デザイン:ソニーグループ、ソニーデザインコンサルティング
「灯るこけし」
ろくろで木地を挽く工程から着想を広げ、鳴子こけしの伝統的な形状4種をモチーフにしたペンダントライト。4型それぞれを、描彩と墨の2色展開。
製作:桜井こけし
照明部分製造:村上工作所
デザイン:ソニーグループ、ソニーデザインコンサルティング

IN-HOUSE→SOCIAL DESIGN UNIT Vol.1
「ソニーと富士フイルムのデザイナーがうみだした、まだ誰も見たことのないこけしたち」 店頭会期:2026年6月17日(水) 10:00~6月25日(木) 20:00
会場:伊勢丹新宿店 本館5階 センターパーク/ザ・ステージ#5/三越伊勢丹オンラインストア
販売会期:2026年6月3日(水) 10:00販売予定
企画・推進:株式会社電通 Future Creative Center、株式会社三越伊勢丹 伊勢丹新宿店
参加:ソニーグループ株式会社 クリエイティブセンター、ソニーデザインコンサルティング株式会社、富士フイルム株式会社 デザインセンター

特設ページ
https://www.mistore.jp/shopping/feature/living_art_f2/livingroom101_l.html

ソニーのこけし紹介
https://www.sony.com/ja/SonyInfo/design/stories/kokeshi/

富士フイルムのこけし紹介
https://design.fujifilm.com/ja/kokeshiproject/

桜井こけし
https://sakuraikokeshi.jp/

ソニーグループ株式会社 クリエイティブセンター
https://www.sony.com/ja/design

ソニーデザインコンサルティング株式会社
https://www.sonydesignconsulting.com/