BUSINESS | 2026/06/08

Interop Tokyo 2026で採用 ヤマハが 「スマホでレシーバー」 発売

インターネット不要で音声と字幕を来場者のスマートフォンへ配信

文・カトウワタル (FINDERS編集部)

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専用レシーバーを配らず、スマートフォンで音声と字幕を受け取る

ヤマハ株式会社は、同社が開発する 「SoundUD」 の技術を活用したローカル型 音声・字幕システム 「スマホでレシーバー」 を、2026年6月11日(木)に発売する。

本システムは、6月10日(水)から幕張メッセで開催される 「Interop Tokyo 2026」 の基調講演会場でレシーバーシステムとして採用される。国際会議場の2会場とHall3の計3会場で使用され、字幕は日本語と英語で表示される予定だ。また、ヤマハの出展ブースでも展示が行われる。

「スマホでレシーバー」 は、来場者自身のスマートフォンに音声や字幕を配信するシステムである。大きなポイントは、インターネット回線を介さず、会場内のローカルネットワークで動作する点にある。会場の通信環境に左右されにくく、外部回線を使わないため、機密性の高い会議やイベントでも導入しやすい。

国際会議や大型イベントでは、同時通訳用の赤外線レシーバーや字幕表示機が使われることが多い。しかし、機材の配布、回収、清掃、充電、管理には手間がかかる。スマートフォン向けの既存サービスもあるが、クラウド利用や通信環境の影響が導入の壁になるケースがあった。ヤマハはこうした課題を踏まえ、利用者のスマートフォンを活用しながら、ローカル環境で音声・字幕を提供できる仕組みを開発した。

利用者はスマートフォンで二次元コードなどを読み取るだけで利用でき、専用アプリは不要である。主催者側にとっては、専用機材の手配や管理の負担を軽減できるだけでなく、音声と字幕の提供をひとつのシステムでまかなえる点も利点となる。

また、ローカル環境で稼働する音声認識と自動翻訳機能も実装している。通訳者による音声配信や速記者によるテキスト配信に加え、自動翻訳を組み合わせた運用も可能だ。たとえば英語は通訳者が対応し、その他の言語は自動翻訳で補うといった使い方も想定されている。日本語を理解できない外国人来場者や聴覚障がい者への情報提供を支援し、イベントや会議のアクセシビリティ向上につなげる狙いだ。

対応言語は日本語、英語、中国語の簡体字・繁体字、韓国語で、今後拡大予定としている。受信チャンネル数は音声2、字幕4で、こちらも今後拡大が予定されている。

ヤマハはPA機器に加え、ルーターや無線アクセスポイントなどのネットワーク機器とも連携することで、安定したローカルネットワーク環境と受配信システムを一括で構築・提供できるとしている。ネットワーク機器からレシーバーシステムまでを一社で供給できる点は、同社ならではの強みだ。

AIやクラウド、ネットワーク、セキュリティといった技術が集まる 「Interop Tokyo 2026」 において、来場者のスマートフォンを受信端末に変えるこのシステムは、イベント運営の省力化とユニバーサルデザインを同時に進める新たな選択肢となりそうだ。

本システムとPA機器の接続の様子(送信側)
システム図

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ローカル型 音声・字幕システム 「スマホでレシーバー」
開発元/発売元:ヤマハ株式会社
提供開始日:2026年6月11日(木)
提供形態:セットトップボックス、またはソフトウェアによる提供
受信チャンネル数:音声2、字幕4。今後拡大予定
対象言語:日本語、英語、中国語(簡体字・繁体字)、韓国語。今後拡大予定
利用シーン:国際会議・セミナー・展示会・企業イベント・テーマパークなどのレジャー施設
価格:オープン価格

SoundUD公式サイト
https://soundud.com