BUSINESS | 2025/03/25

「体験」の「カタチ」をつくる
エクスペリエンスプロデューサーが書いた 「イベントの教科書」 が発刊

著:中島康博(博報堂プロダクツ)

FINDERS編集部

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「心を動かす体験」のプロデュースへ

広告・マーケティングの専門出版社 株式会社宣伝会議は、『エクスペリエンスプロデューサーが書いたイベントの教科書 「体験」 の 「カタチ」 をつくる超実践的思考法 』中島康博著)を全国の書店とオンラインにて発売した。

近年、VRなどデジタルツールの普及とともに、リアルとバーチャルを融合させたイベントが増えている。また、役割も従来のようなプロモーションメディアの一つとしての位置付けから、ブランド体験そのものへと変わり、その重要性も増してきている。こうした背景から、イベントの主催者および企画・制作に携わる人にとって、来場者にどんな体験をしてもらうか。いかにそれを経験として持ち帰ってもらうことができるかが、これまで以上に重視されるようになっている。その中で注目されているのが、「心を動かす」体験をつくりあげる「エクスペリエンスプロデューサー」だ。

本書は「体験のカタチをつくるプロ」として、博報堂グループで30年以上にわたり、現場の最前線を走り続ける著者・中島康博が書き下ろした「イベントの教科書」だ。

本書で紹介するエクスペリエンスプロデューサーとは、「感動体験(心を動かす体験)」の「総合演出家」であり、「感動体験施策(感動体験を提供する活動)」の「プロジェクトマネージャー」でもある。この2つの視点を兼ね備えることで、従来のイベントにとどまらない体験や経験、新しい価値を来場者に提供することが可能になるという。

「エクスペリエンスプロデューサーの仕事は、毎回異なる参加者に、毎回異なる体験を、毎回異なるクライアントやキャスト/スタッフと提供する、非常に不確実性の高い仕事だ。しかし、だからこそ参加者が感動してくれた時の喜びやプロジェクトが成功した時の達成感は格別です」と、中島は著書に記している。

イベント制作の各プロセスにおいて、エクスペリエンスプロデューサーがどのように考え、どのような技術を使って制作、進行しているのか。本書では、その思考のプロセスと技術を、基礎・応用・実践という3つのパートに分けて紹介。ご自身の仕事内容に合わせて、あるいは知りたいところから読むことができる。

現在、イベントを企画・運営する現場にいる人はもちろんのこと、イベントの制作プロセスや進め方について知りたい方にも、ぜひ手に取ってもらいたい一冊だ。

著者・中島 康博(なかじま やすひろ)

株式会社博報堂プロダクツ イベント・スペースプロモーション事業本部 エグゼグティブ・エクスペリエンスプロデューサー

一橋大学社会学部卒業。1993年に博報堂に入社して以来、一貫してイベント/空間プロデュースの専門セクションに所属。販促イベント・企業催事(式典/発表会等)・展示会(パブリック/プライベート)からショールーム・店舗・商業施設まで、国内/海外・フィジカル/バーチャルを問わず幅広い業務を担当。 マーケティング/ブランディング視点によるコンセプトメイクから、空間・演出・制作・運営までを統括する「総合クリエイティブディレクション型」業務を得意とする。2018年からは“イベントプロデューサーによるスポット型業務サービス”「Event-Produce.com」の代表を務め、2022年には構想段階から参画している“イベント用メタバース”「META-MESSE」をリリースするなど幅広く活動している。


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