葛飾北斎の作品をテーマに、プロジェクションマッピングと和太鼓演奏が融合
江戸時代の浮世絵が、最新のデジタル技術によって息を吹き返す。2025年2月21日(金)から24日(月)まで、東京・天王洲で開催される 「天王洲・キャナルサイド プロジェクションマッピング HOKUSAI IMMERSIVE ART (北斎 イマーシブアート)」 は、葛飾北斎の世界的に有名な作品群を、これまでにない形で体験できるイベントだ。
イベントの中心となるのは、天王洲運河両岸の建物や寺田倉庫T-LOTUS Mの帆に投影されるプロジェクションマッピング。葛飾北斎の代表作 「冨嶽三十六景」 シリーズをはじめ、江戸の水辺の風景を描いた浮世絵をモチーフにしたデジタルアニメーションが、夜の天王洲の景色を彩る。
運河に映り込む色鮮やかな映像は、まるで江戸時代にタイムスリップしたかのような錯覚を起こさせる。水面に揺らめく浮世絵の世界は、北斎が描いた風景を新たな視点で楽しむ機会を提供する。
和太鼓とテクノロジーの融合
イベント期間中の2月21日と22日には、特別なパフォーマンスも予定されている。寺田倉庫T-LOTUS Mの船上で行われる和太鼓演奏と高速追従プロジェクションマッピングの演出だ。

パナソニック コネクト株式会社の独自技術により、太鼓奏者のバチの動きを赤外線カメラで検出し、その動きに合わせてリアルタイムで映像が投影される。伝統的な和太鼓の音色と、最新のデジタル技術が融合した、まさに 「現代の浮世絵」 とも呼べるパフォーマンスだ。
浮世絵の世界に没入する
このイベントは、「動き出す浮世絵展 TOKYO」 とのコラボレーション企画として開催される。同展は、2024年12月21日から2025年3月31日まで寺田倉庫G1ビルで開催中だ。

展示では、葛飾北斎だけでなく、歌川国芳、歌川広重、喜多川歌麿、東洲斎写楽、歌川国貞といった江戸時代を代表する浮世絵師たちの作品300点以上が、3DCGアニメーションやプロジェクションマッピングによって生命を吹き込まれる。9つの立体映像空間で、来場者は浮世絵の世界に完全に没入することができる。
「天王洲・キャナルサイド プロジェクションマッピング HOKUSAI IMMERSIVE ART」 は、この展示の世界観を屋外に拡張し、より多くの人々に浮世絵の魅力を伝える試みだ。江戸の水辺情緒あふれる天王洲・キャナルサイドエリアで、北斎の作品をテーマとするイマーシブアート体験は、日本の伝統文化と最新技術の融合を体感できる貴重な機会となるだろう。
天王洲・キャナルサイド プロジェクションマッピング HOKUSAI IMMERSIVE ART
(北斎 イマーシブアート)
日時: 2025年2月21日(金)~24日(月・振休) 18:00~21:00
会場: 天王洲キャナルイースト(品川区東品川2丁目 天王洲アイル第三水辺広場)
料金: 観覧無料・事前申込不要
主催: 株式会社一旗・一般社団法人天王洲・キャナルサイド活性化協会
動き出す浮世絵展 TOKYO 公式ウェブサイト
https://www.ukiyoeimmersiveart.com/tokyo