テーマは、渋谷に咲く「花」
シブヤピクセルアート実行委員会は、2年ぶり7回目となる「シブヤピクセルアートコンテスト2024」の作品受付を2024年6月1日(土) 0:00より開始し、世界中から多種多様な「ピクセルアート」 作品を募集している。
コンテストのテーマは、渋谷に咲く「花」、「Bit Flowers」。1990年代後半から「Bit Valley」と呼ばれた渋谷には、かつてはその谷底に渋谷川や宇田川(現在は暗渠化して見えない)が流れており、その支流である河骨川は童謡「春の小川」の舞台にもなり、のどかな風景が広がっていたという。今回のテーマである渋谷に咲く「花」のもと、世界中のピクセルアーティストが描く花々をここ渋谷に集め、かつての田園風景を蘇らせる。
花は、かつて印象派の画家をはじめ、これまで多くのアーティストが絵の題材にしてきた。また、名作と呼ばれるビデオゲームやインディーゲームの中にもさまざまな性格を持った花のキャラクターが登場する。花は、時代を越えて普遍的な価値を持つ一方で、暮らしのさまざまな場面で言語化できない複雑な感情を表してきた。
主催者によると、本コンテストの開催を通じ、世界中のアーティストが描く多種多様な花々をここ渋谷に集め、個々の作品を讃えあい、世界の隅々までさまざまな花々を届けたいとしている。
世界の第一線で活躍するアーティストが審査員を務める
「シブヤピクセルアートコンテスト」は、2017年の初開催以来、国籍・年齢・性別・プロアマ・個人団体問わず、SNSを通じて誰でも気軽に応募ができる形式を踏襲してきた。その結果、投稿された作品を応募期間中に鑑賞することができ、それらの作品に刺激を受けながら自身の作品を制作することができる。
また、本コンテストは、世界の第一線で活躍するアーティストが審査員を務め、今年も『ファイナルファンタジー』シリーズのアートディレクションを担当し「ドット絵の匠」として広く知られる渋谷員子や、『Louis Vuitton Travel Book』の日本版アートワークやポールスミスとのコラボレーションなどを手掛けピクセルアート界のパイオニアとして活躍するeBoy、『MOTHER3』のアートディレクターとしてキャラクターや背景のデザインに携わり現在もゲーム制作やキャラクターデザインで活躍する今川伸浩、Ayaseの『シネマ』のMV制作や『ラブライブ!スーパースター!!』とのコラボをなど人気急上昇のピクセルアーティストななみ雪、そして、『teamLab Borderless』の仕掛け人で、昨年オープンした虎ノ門ヒルズ「TOKYO NODE」の施設責任者でもある杉山央を迎え、日々アップデートされる「ピクセルアート」の芸術性やその背後にある美学を多様な視点で探求していく。
ピクセルアートならではの制約を設けたコンテスト
本年度のコンテストでは、複数のテーマが与えられたこれまでのコンテストと異なり、「花」という1つのテーマに対して作品を募集している。また、「デジタル作品であること」や、「作品のキャンバスサイズを512×512px以下にすること」など、ピクセルアートのコンテストにふさわしい制約も設けられている。そのため、応募者は、SNS投稿時に指定のハッシュタグの他、「作品タイトル」と「キャンバスサイズ」の記載が必要だ。
最優秀賞は、賞金30万円と豪華液晶ペンタブレット、ピクセル彫刻トロフィー。特別賞に「ピクセルアートルームへの参加権」や「銀座のピクセルアートギャラリーでの展示権」
最優秀賞には、賞金30万円とWacom One 液晶ペンタブレット 13、ピクセルアートに特化したウェブマガジン『thePIXEL Magazine』へのインタビュー記事の掲載、『Shibuya Pixel Art Collection Book 2024』への作品掲載、現代彫刻家zerotaro氏のピクセル彫刻トロフィーが贈呈される。そのほか優秀賞(10名)や審査員賞、特別賞、オーディエンス賞、16×16、32×32、64×64のサイズ毎に選出されるLimited Pixel Art賞(各1名)が用意されており、特別賞の受賞者には、ホテルアンテルーム京都にて今年から展開される『ピクセルアートルーム』への参加権(2025年度)や風水の第一人者であり、神主でもある Dr.コパが昨年銀座に健立した『三宅宮』のピクセルアートギャラリーでの作品展示権が贈呈される。
「シブヤピクセルアート」とは
2017年から「ビットバレー」と呼ばれた渋谷で毎年開催される「ピクセルアートの芸術祭」。コンテストや展示、トークショーなどを含むイベントで構成され、過去6回のコンテストでは、プロアマ問わずさまざまな国・世代から応募総数は4,247点に及び、1,000名以上のピクセルアーティストが参加。毎年、世界の第一線で活躍するピクセルアーティストやクリエイターが審査員を務め、2022年はドイツ、スウェーデン、ロシア、カナダ、韓国、中国、日本の世界各国から特別審査員が招致された。 X(旧Twitter)やInstagramを活用したオープン形式のコンテストは世界中のピクセルアーティストやピクセルアートファンからも注目を集めている。毎年9月に開催されるイベントでは、「街を舞台に、誰もが主役となり、実験を繰り返す」を理念に掲げ、コンテスト受賞作品や招致アーティストの作品を街にインストールすることで、公共関与させながらピクセルアートの可能性を探り、その発展と普及を目指して活動している。
応募期間は、 2024年6月1日(土) 0:00~7月31日(水) 24:00まで。詳しくは公式ホームページまで。https://pixel-art.jp/contest