EVENT | 2024/11/22

“グンゼ”の社名の由来は“郡是”
激動の昭和時代の魅力を伝える 「帰ってきた郡是 昭和レトロ展」 が開催中

京都府綾部市のグンゼ博物苑 未来蔵2階にて2025年1月27日(月)まで開催

FINDERS編集部

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グンゼの創業の地、京都府綾部市のグンゼ博物苑にて開催

グンゼ株式会社の創業の地、京都府綾部市にあるグンゼ博物苑では、「帰ってきた郡是 昭和レトロ展」 を開催している。

今回の展示では、第二次世界大戦を含む激動の昭和時代における郡是(グンゼ)に焦点を当てている。この時代に経営を担った第4代社長、波多野林一にスポットを当てるとともに、パラシュートや栄養補助剤など当時のユニークな製品を現物や写真で紹介するほか、昭和の懐かしい肌着やストッキング製品を、当時のポスターやグンゼの歴史を物語る資料を通じて、昭和時代の日常を彩るさまざまなアイテムや情景が紹介されている。

グンゼ株式会社の社名の由来は、創業者 波多野鶴吉が “地域発展のために農家に養蚕を奨励することが郡の急務” であり、「郡是」 であると考え、蚕糸業の振興を目的とする 「郡是製絲株式会社」 としたという。創業より 「善い人が良い糸をつくる」 との信念により、社員教育を徹底し、優良品の生産を実現させたことがはじまりだという。

展示では、当時の郡是会社カレンダーから、そんな郡是の雰囲気を伺うことができたり、グンゼ病院 (現、綾部市立病院) で使われていたレントゲンや噴霧器の現物や写真から医療現場の様子も垣間見ることができるという。

いまや日本を代表する企業となったグンゼの歴史を知ることは、日本企業の歴史を学ぶことにつながるかもしれない。

展示品の紹介(一部)

昭和17年(1942年)、目標地点に正確に物資を投入するために開発された絹製物量落下傘。グンゼが保有する絹および絹織物に関する知見が活用されたという。
昭和17年(1942年)、蚕のさなぎを高度に利用するための研究を行い栄養補助剤を開発。さなぎを白粉末にして、完全無菌化で錠剤に加工していた。

帰ってきた郡是 昭和レトロ展
期間:2024年11月16日(土)~ 2025年1月27日(月) 10:00~16:00  ※火曜日休苑
場所:グンゼ博物苑 未来蔵2階 (京都府綾部市青野町膳所1番地)
入場料:無料

公式ホームページ
https://www.gunze.co.jp/gunzehakubutu/