良いアウトプットのためには睡眠時間を削ることも厭わないのが「できるクリエイター」の条件?それとも逆に、しっかり眠らないと良いものづくりなんてできない?
「働くみんなの睡眠事情」は、さまざまなクリエイターの方々の睡眠事情を伺い、クリエイターにとってのよりよい働き方を見つけていくシリーズ。
今回登場いただくのは、BIGLOBEに勤めながら、映画解説者として活動している中井圭さんです。
中井 圭
映画解説者
1977年生まれ。映画解説者。「映画の天才」代表。WOWOW「映画工房」をはじめ、TV、ラジオ、雑誌、WEB、劇場パンフレットなどで映画評を展開。映画祭審査員も歴任。BRUTUS「30人のシネマコンシェルジュ」。
寝る=電池が切れるという感覚、ギリギリまでやりたいことを詰め込む
―― 1日に何時間の睡眠を取っていますか?
中井:日によりますが、だいたい4時間程度睡眠を取っています。
―― 就寝する際に「使っている」または「気に入っている」アイテムがあれば教えてください。
中井:ベッドに取り付けてスマホを固定できるアームを活用しています。就寝前に寝転んでモニターを観ることができるため、寝るギリギリまで映像作品を観ることができます。
―― これまで、睡眠の習慣を大きく変えたことはありますか?そのきっかけや、その後の仕事や生活への影響がどのようなものになったか教えてください。
中井:睡眠の習慣を変えたことはないです。やりたいことが多く、時間の捻出に苦労していて、今も昔も削ることができるのが睡眠時間だけでした。
―― ご自身の中での睡眠の優先順位や、仕事⇔睡眠の影響について考え方を教えてください。
中井:いくらかは寝ないと肝心の映画の試写会で寝てしまう恐れがあるので、まったく寝ないということはできるだけ避けています。
―― 仕事と睡眠に関して、心構えや失敗しないための対策があれば教えてください。
中井:試写会で寝落ちしないように、最近は昼寝を取り入れています。短時間でもスッキリします。
―― 就寝に関して、「余力を残して寝るモードに入るのが苦手」という投稿を拝見しました。苦手な理由を教えてください。
中井:自分にとって、「寝る=電源が切れる」という感覚があります。小学生が疲れて寝落ちする感覚に近いので、疲れてない状態で眠るのはひと苦労します。映画解説者の仕事をやる前から、毎日フルタイムの仕事を終えてからどれだけ遅い時間でも必ず1本以上の映画を観ていたので、起きて何かをし続ける行為そのものが「限界まで頑張る修行」のような感覚があるのかもしれないです。でも、眠れるなら、寝たほうが良いと思います。寝ないと身体に悪いです。