CULTURE | 2025/02/03

子どものための様々な
リアルコミュニケーションを提案する
IT Cross の取り組み

連載:東急プラザ原宿「ハラカド」で原宿のカルチャーを紐解くインタビュー企画
「ハラカドノカドデ」

聞き手・文・写真:藤田琢己(J-WAVEナビゲーター) 編集:カトウワタル(FINDERS編集部)

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子どものIT リテラシーに必要なコミュニケーションと居場所を原宿で提供する理由

原宿の中心にある東急プラザ「ハラカド」に集まる様々な方に、FMラジオ局 J-WAVEでナビゲーターを務める藤田琢己がインタビューするFINDERSの連載企画「ハラカドノカドデ」。 今回は、ハラカド3Fにある 「IT Cross」 の松本さんが登場。IT企業の協賛で子ども達がITリテラシーを楽しく遊びながら学ぶことができる場所 「IT Cross」 の取り組みなどについて話をうかがった。

インタビューの様子は、PODCAST 番組でも公開されているので、合わせて楽しんでいただきたい。

-- ハラカドノカドデ、今回はこのスタジオと同じ3階にあります 「IT Cross」 から松本さんです。

よろしくお願いします。

-- まず、このIT Crossはどんなことをする場所なんですか?

お店なんですけれども、子どもたちに夢を与えているサンタクロースが1年に1回お子さんにプレゼントを配ると思うんですけど、それを毎日原宿に来る子たちに配りたいという意味を込めて作っている場所になってます。

-- ITにまつわるバックボーンがあるというのも伺っております。

はい。IT企業の協賛でIT企業の方が子どもたちに何かしたいということで、ITにまつわること、たとえばITリテラシーを高めようという本があったりですとか、ロボットの印象的なバルーンアートが入口にあると思うんですけれども、実際にロボットを作るキットが販売されていて、パソコンと連動して簡単なプログラミングで指示を出すと動くようなものがあったりします。あと世界中の子どもたちにロボット描いてもらってカードゲームにしたものを販売していたり、ITプラス遊びが混ざっているようなものを販売しています。

-- 普段の皆さんの過ごし方を見ていると、いわゆるパソコンをパチパチやって何かパソコンに詳しくなろうみたいな感じでは全然ないですよね。

そうですね。 ITというと、ちょっとリアルとかけ離れているというか、今の世の中AIとかいろいろあって、人のふれあいが少なくなっていると思うんですよね。でもやっぱり機械を動かすのは人間であって、だからある意味このハラカドで、人との交流の中でロボットの話とか、プログラミングの話とかITリテラシーを教えるみたいな、人と人との交流を促すためにリアルな場所を作った、というお店になっています。

子どもから大人までITを使うために重要な “コミュニケーション” の大切さを学べる場

-- たまたま先日コンピュータのプログラミングの設計やサポートのお仕事をされてる方とお話をさせていただいた時に、皆さんが大事にされていたのはコミュニケーションだったんですよね。チーム内でのコミュニケーションだったり、クライアントさんとの意見交換だったり。コミュニケーションが密であれば密であるほど、失敗も少ないし、物事プロジェクトもスムーズに進むっていう意外にその人と人のコミュニケーションなんですよね。

本当にそうで、今の子たちって本当にデジタルネイティブと呼ばれていて、生まれたときからスマホがあって、何も教えてなくてもいろんなITにまつわるツールの使い方が分かってて、プログラミングができるっていう子もいると思うんです。 それをどう使うか、どうコミュニケーションするかって、まだまだ人が介入してあげないといけなくて、良い悪いはちゃんとリアルで教えてあげなきゃいけない。IT Crossには常駐スタッフが、元保育士やまったく違ったバックグラウンドで子どもに関わってきたスタッフ、保育を学んでる学生さんなどがいるので、そういう意味ではすごくコミュニケーションが取れる場になってると思います。

他のお店とのコラボやDJイベントなど様々なアイデアを形にするIT Cross松本さん

-- 今お話しを伺って思ったんですけど、これって結局家庭内でどう接するかっていう話でもあると思うんですよ。 親御さんの世代の皆さんも学ばなきゃいけない一方で、よくよく考えたら、そういうことをみんなでコミュニケーションを取る広場ってないですね

そうなんですよ。

-- 相談する場所・・・

それもちょっと実際に課題にしていて、例えばインスタグラムとかでは以前やっていたんですが、たとえば今、小学校の高学年ぐらいになると皆さんスマートフォンを使ってLINEするらしいんですけど、そうすると必ずそこでトラブル(LINEのいじめとか)が起きる。それを学校の先生よりも子どもたちの方が機能を知ってるから、どうしても先生たちの方がついていけなかったりして、アプリの機能が増えたりした時にどうしてもトラブルをなかなか防げない。だから一概にやめなさい、ではなくてどう向き合うかはお母さんお父さんも学ぶべきだと思っています。

一時期はタレントのIVANさんと一緒にSNSでお悩み相談室みたいなものをやっていて、「こんなこと言われちゃったんですけど」 とか届いてくる相談に乗ってもらってました。

彼女は元々LGBTQのバックグラウンドを持っていて、いろんな活動されてきた中で、テレビに出て誹謗中傷されちゃったりとか、コメント書かれちゃったりとか、(自身の経験から)どういうふうに向き合うんだよ、みたいなのを教えてあげる立場で、キラキラしてるSNSの部分と、実際の部分は意外と違うんだよ、とか、さまざまなメッセージで答えてくれていました。

今後ITリテラシーという部分ではお母さんとかお父さんに向けてイベントができてもいいなとは思ってます。

以下、ポッドキャスト本編に続く

原宿の真ん中に子どもの居場所を作ってあげる、地元との結びつきなどリアルなつながりを作り続ける様々な施策などについての話はこちらからお聴きください。https://arrtsidecast.podcast.sonicbowl.cloud/podcast/harakadonokadode/episode/itcross/


IT Cross
渋谷区神宮前6-31-21 東急プラザ原宿「ハラカド」 3F
営業時間:11:00~21:00(商業施設の営業時間に準じる)
Tel: 03-6633-6773

ハラカドサイト: https://www.tokyu-plaza.com/harakado/shop/detail/031200001?tenant_cd=031200001

藤田琢己 公式Webサイト
https://takumifujita.net/

ハラカドに誕生したラジオ局
J-WAVEによる本格的な音声収録スタジオ
J-WAVE ARRTSIDE CAST
https://www.j-wave.co.jp/arrtsidecast/