BUSINESS | 2026/05/22

離島を "空の道" でつなぐ。エアロセンスとJALが東京の島しょ間ドローン物流航路を構築へ

東京都 "東京宝島チャレンジプロジェクト" に採択。式根島・新島・利島・神津島の4島間で、処方箋や郵便物などの物流ドローン運航を目指す。

FINDERS編集部|読了約2分

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式根島・新島での3つの活動

国産産業用ドローンメーカーのエアロセンスは、東京都が推進する "東京宝島事業" の一環として、2024年10月に採択された "東京宝島チャレンジプロジェクト" において、日本航空 (JAL) の協力を得ながら伊豆諸島の島しょ間を結ぶドローン物流航路の構築を進めると発表した。老朽化した貨物船の維持困難による減船・減便が深刻化する中、処方箋・郵便物・行政間交換便など、島民の日常を支える物資をドローンで届けるインフラの実現を目指す。

 令和6年度プロジェクト採択以来、式根島に2名・新島に1名の運用者を配置し、VTOL型 (垂直離着陸型固定翼) ドローン "エアロボウイング" を活用した以下の取り組みを進めている。

活動内容

・有事を想定した定期パトロール・モニタリング
・森林・海洋・密漁などの環境監視・調査
・俯瞰映像の撮影・編集・YouTube等での配信

物流事業化の対象

・行政間の交換便
・処方箋・医薬品
・郵便物

JALが担う物流航路の整備

JALは4島間 (式根島、新島、利島、神津島) の物流航路構築において、ドローン運航のインフラ面を主導する。地形・気象・通信環境・船舶動線といった条件を踏まえた安全な航路の整理から、緊急時の対応体制・代替着陸地点の検証・標準運用手順書の整備まで、安全運航を支える一連の仕組み作りを担う。

島しょ間物流では、船舶の維持費増大・船価高騰により老朽化した貨物船の更新が困難になっており、減船・減便が喫緊の課題となっている。エアロセンスは国土交通省・文部科学省など各省庁からも機体性能・信頼性が認められており、多くの企業・自治体に導入実績を持つ国産ドローンメーカーとして、島民の生活インフラを担う存在として期待が高まっている。


東京宝島チャレンジプロジェクト (AWRD)
https://www.aerosense.co.jp

東京宝島事業 (東京都公式)
https://www.tokyo-tobishima.jp