クリエイティブ・カンパニーのロフトワークと、建築コレクティブ 「RED SPACE」 が共同で公募「RED SPACE MUTATIONS #01」を2026年5月11日にスタートした。テーマは「絶滅の危機に瀕する空間に、変異をうながせ。」。電話ボックス、ガソリンスタンド、地方鉄道、商店街など、20世紀に大量整備されたものの今は役割を失いつつある「絶滅危惧空間」を、次の時代のインフラとして再発明するアイデアを広く募る。
応募はロフトワークが運営する公募・共創プラットフォーム「AWRD(アワード)」上で受け付け、締め切りは2026年7月26日(日)。
「負の遺産」ではなく、「空間資源」として捉え直す
RED SPACEは、ロフトワーク社員の竹中遼成と平栗圭が社外で立ち上げた自主プロジェクト。「絶滅危惧空間」と名づけた各種インフラを収集・評価・分析し、その可能性を探ってきた。2025年にはWIRED日本版主催「CREATIVE HACK AWARD 2025」で特別賞・ファイナリストクラブ賞を受賞している。
彼らが注目するのは、すでに全国に分散して存在するという物理的事実だ。例えば電話ボックスは1棟あたり数平方メートルの小さな空間に過ぎないが、全国規模で分散する「ネットワーク型インフラ」として捉えれば、通信・避難・ケア・地域サービスなど全く異なる機能を担える可能性がある。新たに建物を建てるよりも大きな社会的インパクトを生み出せるかもしれない、と彼らは考える。
建築の外側からの提案を歓迎。AIツール活用もOK
この公募の特徴は、建築や都市計画の専門家だけを対象にしていない点だ。ビジネスモデル、テクノロジー、制度設計、アート、リサーチなど、提案の形式は自由。「空間の形だけでなく、仕組みや使われ方まで含めて再設計する」提案を求める。生成AIや画像生成AIを活用してアイデアを視覚化することも明示的に歓迎している。
「建築だけで解決できないなら、法律家、エンジニア、行政、事業者、アーティスト、地域の人々と一緒につくればいい。建築の外側からの視点や、生活者としての違和感、偏愛、妄想から生まれる提案にも出会いたいです」
「このアワードで、素晴らしいアイデアが1つでも生まれれば、それは同じ課題を抱えた全国各地へと波及し、社会のあり方を変える可能性を秘めています」
受賞後も続く「RED SPACE COLLECTIVE」
本公募は一過性のアワードに終わらせない設計になっている。応募者は公募終了後に立ち上がるコミュニティ「RED SPACE COLLECTIVE」へ招待される予定で、提案者・事業者・自治体・研究者・地域住民らが継続的に議論し、実証実験やプロトタイプ制作へとつなげることを目指す。上位作品には、RED SPACE展示会での展示やエスキースワークショップ、審査員との少人数レビューなど、実装へ向けた次段階の支援も予定されている。
RED SPACE MUTATIONS #01
テーマ:絶滅の危機に瀕する空間に、変異をうながせ。
募集期間:2026年5月11日(月)〜7月26日(日)
応募資格:年齢・国籍・専門分野・所属不問。個人またはグループ可
審査基準:視点の新しさ/未来洞察の視点/社会実装の実現性/波及可能性
審査員:馬場正尊(建築家/オープン・エー)、松島倫明(WIRED日本版編集長)、林千晶(株式会社Q0)、石川由佳子(for Cities共同代表理事)、松井創(ロフトワーク Chief LAYOUT Officer)
説明会:2026年6月1日(月) 19:00〜20:00 オンライン(Zoom)
RED SPACE MUTATIONS #01
https://awrd.com/award/red-space-mutations-01
RED SPACE / 絶滅危惧空間 Webサイト
https://redspace.tokyo/
説明会申し込み ( Peatix )
https://redspacekickoff.peatix.com