没後30年経っても評価されるデザインの源泉に迫る
日本を代表するインテリアデザイナーの一人、倉俣史朗の展覧会『倉俣史朗のデザイン─記憶のなかの小宇宙』が11月18日から2024年1月28日まで世田谷美術館で開催される。
倉俣氏は、これまでの家具やインテリアデザインでは用いられていなかったアクリル、ガラス、建材用のアルミなどの素材を利用した、独特のデザインで世界的に注目を集めた。代表作はアクリル素材にバラを入れた『ミス・ブランチ』や、建設現場などで用いられることの多いエキスパンド・メタルを使用した『ハウ・ハイ・ザ・ムーン』などがある。

© Kuramata Design Office

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本展では家具やインテリアの作品展示に加えて、創作の源泉を垣間見せるイメージスケッチや夢日記も紹介し、独立以前から早すぎる死までを全体的に振り返る内容となる。

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また関連イベントとして、同氏が設立したクラマタデザイン事務所に1977年から81年まで所属していたインテリアデザイナーの近藤康夫氏による講演会「今、倉俣史朗を振り返る」が12月3日に開催(参加無料)されるほか、倉俣史朗の代表作『ミス・ブランチ』をイメージしたミニボトルを製作できるワークショップ「100円ワークショップ」が行われる。
世田谷美術館での会期終了後も、富山県美術館で2024年2月17日から4月7日まで、京都国立近代美術館で6月11日から8月18日まで巡回予定だ。
『倉俣史朗のデザイン─記憶のなかの小宇宙』
期間:2023年11月18日(土)〜2024年1月28日(日)
会場:世田谷美術館料金:
一般 1200円、65歳以上 1000円、高校・大学生 800円、小・中学生 500円、未就学児 無料