玄米と季節に向き合う一皿、「健康×美食」という自然食の思想
忙しい毎日の中で、玄米を中心とした一皿にじっくりと向き合う時間を持てたら――。そんな体験を提供する自然食レストラン&カフェ「茶房 ◯△□(まるさんかくしかく)」が、2026年10月1日(木)、東京都品川区の五反田駅東急口から徒歩約1分の場所に開業する。運営するのは、レストランやカフェの企画・運営を手がける株式会社WIVIだ。
オープン当初はランチとカフェタイムのみの営業で、定休日は土日祝。ディナー営業は今のところ予定されておらず、開始時期が決まり次第改めて案内するという。特別な日のごちそうではなく、平日の日常に寄り添う一皿として食事を届けようとする姿勢が、この営業スタイルにも表れている。
同店が掲げるのは「健康×美食」という考え方だ。玄米を軸に、旬や産地だけでなく土壌や天候、収穫のタイミングといった素材の背景まで見つめ、無添加・手作りで一皿一皿を仕立てる。野菜は「走り・盛り・名残」の時期を見極め、魚は状態や大きさ、肉は熟成による旨味の変化まで捉えながら、調理法や火入れ、温度を素材ごとに調整するという。
ランチでは、コクと酸味のあるサワークリームベースのソースに四川きゅうりを合わせたシグネチャーメニュー「ギリシャ風ハーブサラダ」のほか、京都の西京味噌に酒粕やきび糖を合わせた味噌床でじっくり漬け込んだ「銀鱈の西京焼き定食」、自家製コチュジャンで味を調える「青野菜と山菜のビビンバ」などを用意する。価格帯はランチで3,000円前後だ。
瓦・和紙・石・吉野杉が息づく空間、職人の手仕事が生む非日常
茶房 ◯△□のもう一つの特徴は、木・石・瓦・和紙といった自然素材と、各地の職人の手仕事を取り入れた空間である。奈良県の山本瓦工業株式会社が薪を燻して仕上げる燻し銀の瓦タイル、京都・綾部でハタノワタル氏が手漉きする黒谷和紙、香川県の和泉屋石材店から譲り受けたインドブラックの一枚石、樹齢約200年の吉野杉を職人の森幸太郎氏がカンナで仕上げたカウンターなど、それぞれ異なる表情を持つ素材が空間を構成している。
壁面の左官仕上げは、東京ミッドタウンの「とらや」なども手がける株式会社久住左官が担当し、気温や湿度まで見極めながら仕上がりに納得するまで塗り直すという。素材を装飾として使うのではなく、質感や経年変化、光との関係まで生かすことで、内と外の境界を緩やかに溶け合わせることを意図した空間だという。
料理を担うのは料理長の渋谷直人氏で、玄米を中心に、脂質やタンパク質の必要量まで見極めながら「何を、どれだけ食べるか」という食事の本質に向き合うという。空間デザインは、1996年に株式会社カフェを設立し、これまでに14店舗の飲食店運営に携わってきた森井良幸氏が手がけた。
料理と空間、その両方に息づく職人の手仕事を通じて自然と向き合う時間を届けようとする「茶房 ◯△□」。オフィス街の一角で、素材の背景や季節の移ろいに思いを巡らせながら食事をとるひとときは、効率を優先しがちな日常に小さな余白をもたらしてくれそうだ。
茶房 ◯△□(まるさんかくしかく)
東京都品川区東五反田2丁目1-9(五反田駅東急口より徒歩約1分)
オープン日:2026年10月1日(木)
営業時間:ランチ 11:00〜15:00(L.O.14:00)、カフェ 14:00〜17:00
定休日:土日祝
予算:ランチ3,000円前後
公式サイト
https://sabo-marusankakushikaku.com/